東京都現代美術館|「TOKUJIN YOSHIOKA _ Crystallize」開催
LOUNGE / ART
2015年4月6日

東京都現代美術館|「TOKUJIN YOSHIOKA _ Crystallize」開催

東京都現代美術館

吉岡徳仁の作品世界を、初めて包括的に概観できる過去最大の個展

「TOKUJIN YOSHIOKA_Crystallize」開催

アート、デザイン、建築など幅広い領域で自由な着想と実験的なクリエイションから生まれる作品により、国内外で高く評価されている吉岡徳仁氏の展覧会「TOKUJIN YOSHIOKA_Crystallize」が、10月3日(木)より東京都現代美術館で開催されている。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

吉岡氏の考える人間と自然の関係性とは何か

大規模なインスタレーションをはじめ日本での初公開作品・新作をふくむ吉岡徳仁氏の作品世界を、初めて包括的に概観できる機会となる展覧会「TOKUJIN YOSHIOKA_Crystallize」。本展では、新作の音楽を聴かせながら結晶化させた絵画「Swan Lake」や、7つの糸から生み出される椅子「蜘蛛の糸」などを発表する。

また、「―自然から生み出される。」という言葉に込められた、吉岡徳仁氏の考える人間と自然の関係性とは何か、それが彼によって「Crystallize(=形をあたえ、結実させる)」する光景を共有し、つぎなる創造について考えるための貴重な契機となる展覧会だ。

吉岡徳仁|クリスタライズ 02

吉岡氏の一つの到達点でもある“光”によって表現される大規模な作品空間が出現

クライマックスとなるアトリウムの大空間では、クリスタルプリズムでつくられた高さ12メートルの建築「虹の教会」が出現――2010年、韓国・ソウル市で開催された「Tokujin Yoshioka_SPECTRUM」では、吉岡氏が20代から構想していた建築プロジェクト「虹の教会」の一部として、教会を象徴する500本のクリスタルプリズムから成る、高さ9メートルのステンドグラスが発表された。

吉岡徳仁|クリスタライズ 03

吉岡徳仁|クリスタライズ 04

20代前半にアンリ・マティスの晩年の設計であるロザリオ礼拝堂を訪れ、その光の美しさに心を奪われた吉岡氏は、マティスの絵画の特徴でもある、鮮やかな色彩で描かれた美しいステンドグラスや、南仏の太陽の光が差し込み、マティスの色の光で満ちあふれた空間に、自分もいつか光を全身で感じられる空間をつくりたいという強い想いを抱きつづけてきた。本展では、彼の一つの到達点でもある“光”によって表現される大規模な作品空間が出現する。

つねにアートのあたらしい手法を研究し、大胆な発想と革新的な表現によって世界に驚きをあたえてきた、吉岡氏の過去最大規模の個展を訪れよう。

吉岡徳仁|クリスタライズ 08

東京現代美術館
吉岡徳仁クリスタライズ

会期|2013年10月3日(木)~2014年1月19日(日)
(月曜休館・ただし10月14日、11月4日、12月23日、1月13日は開館、10月15日、11月5日、12月24日、12月28日~1月1日、1月14日は休館)
会場|東京都現代美術館(企画展示室B2・アトリウム、1FB室、ホワイエほか)
東京都江東区三好4-1-1
主催|公益財団法人 東京都歴史文化財団 東京都現代美術館/日本経済新聞社

吉岡徳仁デザイン事務所 : www.tokujin.com

東京都現代美術館:http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/147/

           
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