ジョイス・ペンサート日本初個展、渋谷・NANZUKAギャラリーで開催|ART
ART|キャンバスペインティングに加え、大小さまざまなドローイングを展示
バットマンやミッキーなど人気キャラクターを独創的に描く
ニューヨーク出身のペインター、
ジョイス・ペンサートの日本初個展が開催
アメリカ人アーティストのジョイス・ペンサートの日本初個展が、ギャラリー・NANZUKAにて、2019年4月20日(土)~5月25日(土)まで開催される。
Text by OZAKI Sayaka
アメリカの大衆文化として親しまれるキャラクターを
大胆な筆さばきで描いたドローイング
ジョイス・ペンサートはニューヨークのブルックリン出身のペインターで、素早く大胆な筆さばきで描かれる独特なドローイングを発表してきた。作品は、ニューヨーク近代美術館やサンフランシスコ近代美術館、ダラス美術館、ハマー美術館などに収蔵されている。
ペンサートの作品モチーフは、ホーマー・シンプソンズ、バットマン、ドナルドダック、ミッキーマウスなどアメリカのアニメーションに登場する馴染み深いキャラクターに加え、コメディアンのグルーチョ・マルクス、そしてペンサート自身が「ザ・ジューサー(The Juicer)」と呼ぶキャラクターだ。ペンサートの筆によって奇妙な変身を遂げたキャラクター達は、ポップアートの抽象表現化あるいはアクション・ペインティング化され、またドローイング作品における抹消された筆跡は、ロバート・ラウシェンバーグが1953年に発表した作品「デ・クーニングの素描を消す(Erased de Kooning Drawing)」との関連性が指摘されている。
様々な技法を通して描かれた大スケールの作品は、人々が親しんできたポップアイコンの奥行きと影を深め、アメリカの大衆文化に対する認識について議論を投げかけるものとして読み取れる。日本初となる今回の個展では、エナメル塗料によって描かれたキャンバスペインティング5点と、炭とパステルによって描かれた大小ドローイングが展示される予定だ。
ジョイス・ペンサート個展
会期|2019年4月20日(土)~5月25日(土)
会場|NANZUKA
住所|東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB2F
時間|11:00~19:00(月曜日、日曜日、祝祭日は定休)