世界が注目するデジタルアート集団、チームラボによるミュージアムがOPEN|ART
ART|世界に類を見ないデジタルアートミュージアム
1万平方メートルの広大な空間で楽しむ。
境界のないデジタルアート「エプソン チームラボ
ボーダレス」が東京・お台場にオープン
デジタル分野のスペシャリスト集団、チームラボと、森ビルが共同で運営する「森ビル デジタルアート ミュージアム: エプソン チームラボ ボーダレス」が東京・お台場にオープンした。
Text by OZAKI Sayaka
デジタルアート集団チームラボの世界初公開作品を含む約60作品を体験
チームラボと、森ビルが共同で運営する「森ビル デジタルアート ミュージアム: エプソン チームラボ ボーダレス」が東京・お台場にオープンした。
“Borderless”のコンセプトのもと、展示作品は他の作品との境界がなく、部屋から出て通路を移動しはじめ、他の作品とコミュニケーションし、時には他の作品と融合さえする。
作品と鑑賞者との境界もなく、人々は作品世界に没入し、やがて自分と他者との境界すら連続的なものになっていく。鑑賞者は自らの身体を使って探索しながら、他者と共に新しい体験を創り出す、これまでにないミュージアム体験が楽しめる。
1万平方メートルという巨大空間に5つの作品世界が構成され、世界初公開を含む約60作品を展示。「Borderless World」では、人々の存在によって変化する作品世界に身体を置くことで、自分と他者の関係、また自分と世界との新たな関係を模索する。
「チームラボアスレチックス 運動の森」では、“身体で世界を捉え、世界を立体的に考える”をコンセプトとした空間認識能力を鍛える新しい「創造的運動空間」。複雑で立体的な空間で、身体ごとインタラクティブな世界へ没入できる。
“共同的な創造性、共創(きょうそう)”をコンセプトにした「学ぶ!未来の遊園地」では、『お絵かき水族館』や、『すべって育てる!フルーツ畑』などの教育的なプロジェクトも。他者と共に世界を自由に創造することを楽しみながら、子どもが学べる“遊園地”だ。
「ランプの森」では、人がランプの近くでしばらくじっと立ち止まることによって、最も近いランプが強く輝くとともに音色を響かせ、そのランプの光が最も近いふたつのランプに伝播していく。人の存在に呼応したランプの光は、ふたつに分かれ、それぞれすべてのランプを1度だけ通る一本の光のラインとなり、最後に起点となった最初のランプで出合うのだ。
最後のエリアは「EN TEA HOUSE」。『小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々』と題された作品では、一服の茶を点てると茶器に美しい花が投影され、茶を味わう間に花が無限に展開されていく。鑑賞者と作品の境界、自分と他者の境界も越えるまさに“Borderless”なデジタルアート空間だ。