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ART
2018年6月20日
現代アーティスト、ダニエル・アーシャム「アーキテクチャー・アノマリーズ」展|ART
ART|渋谷と六本木の2ギャラリーで開催
"フィクションとしての考古学"をテーマとした
「アーキテクチャー・アノマリーズ」展
ダニエル・アーシャムの新作個展「アーキテクチャー・アノマリーズ」が東京・渋谷の現代アートギャラリーNANZUKAと、六本木のギャラリー ペロタン東京にて、6月30日(土)まで開催している。
Text by OZAKI Sayaka
科学的常識、原則からは説明できない逸脱、偏差を起こした現象を含む構造
アメリカの現代アーティスト、ダニエル・アーシャムは1980年アメリカのオハイオ州で生まれ、現在は主にニューヨークで活動する現代アーティスト。常に新しい素材を探し実験を繰り返しながら、非現実を生み出すための装置を試作するアーシャムの探求は、建築プロジェクトユニットやクリエイティブ・チーム「スナーキテクチャー」の活動を通して生まれた建築と環境(地学)への関心に基づいている。
制作活動は「Fictional Archeology」(フィクションとしての考古学)というコンセプトに基づいた立体作品、ペインティング、インスタレーション、そしてパフォーマンスなどと多岐にわたる。作品はコンテンポラリーアートに特化したニューヨークのMoMA PS1、新現代美術館、アテネビエンナーレなど世界中の美術館、国際展等で展示。また2017年のモスクワビエンナーレでの個展「Moving Architecture」では、巨大な彫刻インスタレーションを披露、話題を集めた。
「アーキテクチャー・アノマリーズ」展では、「科学的常識、原則からは説明できない逸脱、偏差を起こした現象を含む構造」をテーマとしたアーシャムの新作を展示。浸食した壁、壁と同化した布、身体性を連想させるだけの布といったインスタレーション作品を中心に構成される。空間とアート作品との関係性や、視覚認識と身体感覚との関係性といったテーマに対するアーシャムの関心と探究が反映されている。
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