Benesse Art Site Naoshima|2013年夏、横尾忠則氏の美術館「豊島横尾館」が豊島に誕生
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アーティスト 横尾忠則と建築家 永山祐子による、あたらしい美術館!
2013年夏、「豊島横尾館」が誕生
2010年に開催された「瀬戸内国際芸術祭」以来、豊かな自然や食とアートで注目を集める香川県・豊島。その玄関口の港に面した家浦地区にある民家を改修してつくられた横尾忠則氏のあらたな美術館が、2013年夏にオープンする。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
空間全体が、生と死を同時に想起させる哲学的な場
2010年10月にオープンした、建築家の西沢立衛氏とアーティストの内藤礼氏による、建築と作品と環境が融和し合う「豊島美術館」が人気の豊島に、アーティストの横尾忠則氏と建築家の永山祐子氏による、あたらしい美術館が誕生する。
館内には横尾氏の約2.3×5.4mにもおよぶ大作と、この美術館のために描かれた新作を中心に、平面作品約10点が展示。また、石庭と池、増設される円筒状の塔にはインスタレーションが展開され、作品空間は敷地全域にシンボリックなひろがりをみせる。
永山氏の建築は、横尾氏の作品をより一層際立たせると同時に、作品世界と豊島の日常世界とのあいだに透過性のある境界を創出。光や色をコントロールする色ガラスを用いて、空間を通り抜ける豊島の光や風や色、作品の見え方をさまざまに変容させて、空間体験をコラージュのようにつなげていく。
開館は、「瀬戸内国際芸術祭2013」が開催される2013年7月を予定。同芸術祭の春期間には、美術館が出来上がっていく風景を公開して、地域の人びとや訪れるひととともに美術館が誕生する過程を共有していくそうだ。
横尾忠則|YOKOO Tadanori
アーティスト。1936年兵庫県に生まれる。パリ、ヴェネチア、サンパウロなど各国のビエンナーレに招待出品。国内外の美術館で多数の個展を開催。ニューヨーク近代美術館個展(1972年)、カルティエ現代美術財団個展(2006年)、金沢21世紀美術館個展(2009年)、瀬戸内国際芸術祭(2010年、豊島)。
永山祐子|NAGAYAMA Yuko
建築家。1975年東京都生まれ。1998-2002年青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。主な仕事に、「LOUISVUITTON 京都大丸店」(2004年、京都)、「丘のある家」(2006年、東京)、「カヤバ珈琲」(2009年、東京)、「木屋旅館」(2012年、愛媛) など。
豊島横尾館
場所|香川県小豆郡土庄町豊島家浦2359
アート|横尾忠則
設計|永山祐子建築設計
構造|木造、一部鉄骨造
ベネッセアートサイト直島
http://www.benesse-artsite.jp/
「瀬戸内国際芸術祭2013」
春|2013年3月20日(春分の日)~4月21日(日)
夏|2013年7月20日(土)~9月1日(日)
秋|2013年10月5日(土)~11月4日(月)
http://setouchi-artfest.jp/