「プーシキン美術館展──旅するフランス風景画」、モネの『草上の昼食』など65点が来日|ART
ART|日本初公開作品約50点を含む貴重な展覧会
「旅」をキーワードに、17世紀から20世紀にかけて
フランス風景画の変遷をたどる展示
珠玉のフランス絵画コレクションで知られるモスクワのプーシキン美術館から、17世紀から20世紀のフランス風景画65点が来日。2018年4月14日(土)~7月8日(日)、東京都美術館にて展示される。
Text by OZAKI Sayaka
モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーら
名立たる画家の名作をコレクション
モスクワのプーシキン美術館は珠玉のフランス絵画を所蔵し、なかでも19世紀後半から20世紀初頭にかけて収集された近代絵画は、世界的に見ても極めて質の高い名品として知られる。
2018年に開催される「プーシキン美術館展――旅するフランス風景画」では、17世紀から20 世紀のフランス風景画65点が来日。描かれた時代と場所を軸として、神話の物語や古代への憧憬、あるいは身近な自然や大都市パリの喧騒、果ては想像の世界に至るまで、フランス近代風景画の変遷を観覧できる。
様々な情景を舞台にした風景画は、その土地の匂いや太陽の煌めき、風にそよぐ木々や街のさざめきをも感じさせる。
見どころのひとつは、初来日となるクロード・モネの『草上の昼食』(1866年)。印象派の誕生前夜、同時代の人物たちとみずみずしい自然の風景が見事に調和した、若きモネの魅力が溢れる作品だ。ほかにもロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーらの作品が集う。画家たちの眼差しを通した光と色彩に満ちた風景を巡る「旅」を楽しむように、本展に訪れてほしい。
「プーシキン美術館展――旅するフランス風景画」
会期|2018年4月14日(土)~7月8日(日)
会場|東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)
住所|東京都台東区上野公園8-36
開室時間|9:30~17:30、~20:00(金曜)※入場は閉館の30分前まで
休室日|月曜日(ただし、4月30日は開室)
主催|東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日、プーシキン美術館、ロシア連邦文化省
後援|外務省、ロシア連邦大使館、ロシア連邦交流庁(Rossotrudnichestvo)
協賛|大日本印刷、三井物産、パナソニック、みずほ銀行
協力|日本航空
東京都美術館
Tel.03-5777-8600
http://pushkin2018.jp