ART|報道写真家集団マグナム・フォト創立65周年記念 写真展 マグナム・コンタクトシート
ART|報道写真家集団マグナム・フォト創立65周年記念
写真展 マグナム・コンタクトシート
国際的に活躍する報道写真家集団マグナム・フォトの創立65周年を記念した写真展 マグナム・コンタクトシートが4月4日(水)、銀座のリコーフォトギャラリーRING CUBEではじまる。マグナム・フォトの礎をつくった往年の名写真家はもちろん、近年の活躍目覚しいカメラマンら、計68人による作品が貴重なコンタクトシートとともに展示される。
Text by YANAKA Tomomi
コンタクトシートに最高の1枚を選ぶためのアプローチが発露する
1947年、伝説の報道写真家ロバート・キャパの発案で、アンリ・カルティエ=ブレッソンやジョージ・ロジャー、デビッド・シーモアら国籍を越えた写真家らが創設したマグナム・フォト。写真家の権利と自由を守り、主張することが目的とされ、現在も国際的に活躍する報道写真家が所属し、会員自らが出資して運営がつづけられている。
マグナム・コンタクトシート展では、スナップの名手でもある写真家たちが、日常のさりげない風景の中に見出したキラリと光る一瞬を切り取った作品を、コンタクトシートとともに展示。
撮影画像の一覧でベタ焼きとも呼ばれているコンタクトシートは、撮影者の記録や、ネガを保存するための索引として使用されており、それぞれの写真家があるイメージをどのように構築し、どのように最高の1枚を選び出したかがわかるツールだ。今回、コンタクトシートを同時に紹介することで、構図やモチーフとなったひとたちの表情など、写真家独自のアプローチや作業工程などを垣間見ることができる興味深い内容となっている。
偉大なアンリ・カルティエ=ブレッソンやエリオット・アーウィットから、ジョナス・ベンディクセンら近年の名写真家による、時代や国を超えて訴えかける写真。見る者に最大限に訴えかける、彼らの特別な1枚を選ぶための舞台裏を覗くことができるコンタクトシートとの競演は、写真の奥深さをあらためて認識させてくれることだろう。
マグナム・フォト創設65周年記念写真展 マグナム・コンタクトシート
期間│4月4日(水)~29日(日) ※火曜日休館
時間│11:00~20:00 ※最終日は17:00まで
入場料│無料
会場│リコーフォトギャラリー RING CUBE
東京都中央区銀座5-7-2 三愛ドリームセンター8階・9階
Tel. 03-3289-1521