ART|四谷三丁目『GALLERY SHUHARI』にて吉永マサユキ写真展「SENTO」開催
吉永マサユキ氏が写真家となるきっかけとなった初期作品を展示
吉永マサユキ写真展「SENTO」
暴走族の若者やチーマー、コギャル、在日外国人──日本に住むマイノリティを撮りつづけてきた写真家・吉永マサユキ氏の視線は、対象に対してつねにストレートでてらいが微塵もない。その純粋さゆえに、対象はいつもどおり振る舞い、気負いなくフィルムにおさまる。写真展「SENTO」が12月26日(月)まで、四谷三丁目『GALLERY SHUHARI』にて開催中。
Text by OPENERS
写真家・吉永マサユキの原点とも言うべき作品群
今回の「SENTO」は、1993年に吉永氏がフリーのアシスタントをしていたころに、地元・大阪の銭湯で撮影した作品。当時さまざまな人びとが集まる銭湯という社交の場に着目した吉永氏は、そこに集う市井の人びとに目を向け、向き合い撮影した。
時を経てもなお勢いのあるこの作品群は、いわば吉永マサユキの原点である。このシリーズは現在までわずかな雑誌でしか発表されておらず、展示するのは今回がはじめての機会となる。
さらに、その内容から日本では発売が困難であった同名の写真集『SENTO』Masayuki Yoshinaga(吉永マサユキ)を、このたび海外販売用に限定1000部を製作。表装には手拭いを使用し、全5種類の柄から選ぶことができる。個展会場および一部の書店にて発売中。詳しくは東京キララ社(Tel. 03-3233-2228)まで。
『GALLERY SHUHARI』は、吉永氏と森山大道氏による写真塾「resist」の卒業生有志10人が、あたらしい展示発表の場を求めて昨年開廊したギャラリーで、メンバーによる各々の個展を1クール2週間単位で随時、入れ替わり展示している。
<トークショー>
12月10日(土) 19時~ 吉永マサユキ×清水 穣(写真評論家)
12月17日(土) 19時~ 吉永マサユキ×根本 敬(特殊漫画家)
12月25日(日) 17時~ 吉永マサユキ×町口 覚(アートディレクター)
入場料 各500円
※ご予約、お問い合わせは下記まで
GALLERY SHUHARI|ギャラリー・シュハリ
Tel. 03-5269-1436