ハンディウィルマン・サプトラ日本での初個展を東雲で開催|TOLOT/heuristic SHINONOME
TOLOT/heuristic SHINONOME
インドネシアの現代アートシーンを象徴するアーティストの日本初個展
『ハンディウィルマン・サプトラ:物質について』
インドネシアの現代アートシーンを代表するハンディウィルマン・サプトラ(Handiwirman Saputra)による日本初の個展『ハンディウィルマン・サプトラ:物質について』。7月25日(土)まで、東雲のTOLOT/heuristic SHINONOMEで開かれている。
Text by YANAKA Tomomi
身の回りの素材に内在する本質を顕在化した作品を展示
近年ますます現代美術が盛んとなるインドネシアで高い人気を誇るアーティスト、ハンディウィルマン・サプトラの日本ではじめての個展が実現。今回の個展のために制作された最新作2点を含む14点が展示される。
ハンディウィルマン・サプトラは1975年インドネシア、西スマトラ生まれ。インドネシア芸術院ジョグジャカルタ校で彫刻を学ぶとともに、在学中の1997年に同郷の仲間5人と一緒に、実験的な作品を制作しながら、議論し、生活をともにするというオルタナティブ・スペースとして、インドネシア語で「窓」を意味する「Jendela Art Group」を設立する。
自身も彫刻やオブジェといった立体作品のみならず、絵画や写真などさまざまなメディアを自在に操り、作品を発表してきたハンディウィルマン。そのなかでもとりわけ物質や素材へと彼の興味は向けられ、ネオンライトや鉄パイプ、ゴムなど身の回りのありふれた素材を深く観察し、独自の見方によって、そのものに内在する本質を顕在化するような作品を生み出している。
ハンディウィルマン・サプトラの作品を日本ではじめて見ることができる本展では、彼の20年におよぶアーティストの芸術表現の発展をおもに5つのグループで構成し、これまでの全貌を概観できるように紹介。本展のための新作も並べられ、訪れたひとを出迎える。
予想外の素材の組み合わせから、驚きとユーモアに満ちた“詩”を生み出してきたハンディウィルマン・サプトラ。現代のインドネシアを象徴するアーティストであり、その表現の豊かさと独特の美学は、日本でも大きな注目を集めることとなりそうだ。
『ハンディウィルマン・サプトラ:物質について』
会期|6月13日(土)~7月25日(土) ※日曜、月曜、祝日は休廊
時間|11:00~19:00
会場|TOLOT/heuristic SHINONOME
東京都江東区東雲2-9-13 2F
http://www.heuristic.com/tolot/