Chapter19:アフリカの魅力/アクセサリーⅠ
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2015年3月9日

Chapter19:アフリカの魅力/アクセサリーⅠ

Chapter19:アフリカの魅力/アクセサリーⅠ

アフリカのアクセサリーには、地域、民族によって様々な特徴があり、その魅力は言葉では伝えられないほど、その奥深さに魅了される。 そして、そのすばらしいアクセサリーを身につけるアフリカの女性の素敵な姿を思い浮かべる。しかし、アフリカに行くと、実際に身につけている女性は少ない。考えてみれば、多くの貧困にあえぐアフリカ諸国で私達が購入するような作品は、もちろん贅沢品であり、彼女たちが身に付けられる筈もない。しかも、ある程度のお金持ちは、欧米のブランド・アクセサリーや金製品を身に付けることが多くなってきたため、民族独自のアクセサリーは、かれらの生活の中から消えつつある・・。
とはいえ、アフリカのマーケットで売られているアクセサリーは、わたしたちにとって、とても魅力的な光を放っている。独特のフォルム、色彩、繊細な細工・・・。 と、いうことで今回は、わたしがアフリカで購入したさまざまなアクセサリーの魅力を紹介します。

文と写真=浅野典子

ニジェール

今まで何度も紹介してきたサハラ砂漠の遊牧民、トゥアレグの人たちが作るシルバー・アクセサリー。一点一点、手作りで伝統的に継承されてきた細工がひときわ目に飛び込んでくる。シルバーとメノウのコンビネーション、象嵌細工を施したり、アフリカのアクセサリーだから・・というわけでなく私にとってもっとも魅力的なアクセサリー。
2003年に某有名メゾンブランドが発表したシリーズの“トゥアレグ”モデルは、彼らの作るアクセサリーをイメージして出来たとか。ネックレスや指輪、ブレスレットなど、どれも他のアフリカのアクセサリーとは一線を画すセンスの良さ。大人の女に身に付けて欲しい逸品。

また、トゥアレグのアクセサリーには、男性が身に付けられるものも数多くあり、指輪や石を使用していないネックレスは、ユニセックスなフォルムでお洒落な男性にも人気がある。

ケニア

ケニアにはバナナ・ファイバーやソープ・ストーン、牛骨などを使った手頃なアクセサリーが多数あり、それぞれ個性的でいながら普段の生活のなかにアクセントをつけてくれる。
お勧めは、バナナ・ファイバーのピアス。軽くてナチュラルで夏に最適。
そして、ソープ・ストーンはカラフルに彩られ、独特の民族柄が印象的。ただ、丁寧に扱わないと石が欠けやすいので注意を!

また、牛骨のアクセサリーは野生的で特にアフリカらしさが際立っており、身に付けると瞬時に雰囲気が変わるほど。牛骨に関しては、パーツも多いので自分でアクセサリーを作ってオリジナリティを楽しむこともお勧めしたい。
そのほかには、大昔にお金の代わりに使われていた“宝貝”や100年以上前の貝を使ったアクセサリー、マサイ民族の作るビーズのアクセサリーなども個性的だ。

エチオピア

Chapter19:アフリカの魅力/アクセサリーⅠ

エチオピアン・クロスは、非常に有名なアイテムで、こちらも一点、一点手作りされたものだが、トゥアレグ人達が作ったクロスとは違い、また違う味をかもしだしている。どちらかというと男性的だが、女性でも面白いスタイルがうまれるのではないだろうか。
エチオピアは、旧約聖書を用いたキリスト教信者が多く、石で出来たクロスや皮のクロスなど、宗教的な意味合いを持ったアクセサリーが多い。

余談だが、首都“アジスアベバ”は、その昔、皇帝婦人が高地から下を見下ろした時に真っ白に立ち昇る湯煙を見て、それを白い花が咲いていると思い、名付けられたそうだ。実際、アジスアベバには温泉があり、=アジスアベバの意味は“白い花”。・・・ソロモンという青年が教えてくれた。本当だろうか?

トレード・ビーズ (トンボ玉)

Chapter19:アフリカの魅力/アクセサリーⅠ

最近のアフリカの人たちが身につけることはあまり無いが、植民地時代にトレード・ビーズとしてアフリカに入ったヨーロッパ(主にベネチア球、チェコ球 等)のオールド・ビーズは、世界中にコレクターがいるほどの逸品。

最近では、状態の良いビーズは、少ないみたいだけれど、それでも時より、田舎の村のチーフらが凄く珍しいものを持っているらしい。そういったモノの価格は先進国のコレクターが驚くほど高い値段で購入するらしく・・・。ダイヤモンドに飽きたセレブの人達がその玉を使って根付やかんざし、ネックレスなどで楽しんでいるらしい。

African JAG Project/浅野典子

AFRICAN JAG PROJECT

           
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