立木義浩写真展「時代のおとこ」開催
時代のおとこ
――立木義浩氏が、いままで撮ってきた時代のおとこのポートレート写真展開催
新年あけましておめでとうございます。
2008年最初の“写真人生”になります。
昨年、立木義浩写真展「ありふれた景色」のお知らせをしましたが、多くの方々からあたたかいお言葉をいただき誠にありがとうございました。
年のはじめ、時のはじまり、新たな時代のはじまりということで、立木義浩写真展「時代のおとこ」のご紹介です。
(2008年1月16日~1月25日までコニカミノルタプラザ ギャラリーB・Cにて開催)
“時代のおとこによる時代のおとこ”
時代のおとことは、その時代に輝き、世に何かを伝え、何かをつくりあげ、何かを残したおとこのことだと思う。
それに加えて私が思う時代のおとことは、流れる“時”を確認しながら自分の“時”を認識したおとこ、自分やものが存在する理由や存在させる理由を理解したおとこ、感じたことや考えたこと、悩んだことや気にしたことを“偶然”と思わず“必然”と思うおとこではないかと思う。
そんなおとこたちを撮影してきた立木義浩氏も時代のおとこだ。
“時代のおとこによる時代のおとこ”の写真展なのである。
立木義浩氏の言葉 | 時代のおとこ
どんな時代にも、その人の実績を背景にして世の評判を生んだ人々がいるものです。仕事の種類は違っても、常套手段や紋切型の類型では世に出られるわけがありません。そこには天賦の才というしかない才能に合わせて、努力や忍耐があってこそ、本質的なものを鋭く表現する典型を手にすることになるのです。
さらに、その上に時代の特徴や動向を捉える感覚も必要不可欠となります。それらのことを継続するのは至難の業といわざるを得ません。
そんな人々を見ると、やはり、何事かを期するところのある顔をしています。野心なくして人生行路に花を咲かすことはできませんし、野心と自負が紙一重になっているのが見てとれます。それぞれに、いかにもその人らしい特徴が表れ面目躍如です。本物の玄人は摺(す)れからしにならない素人の魂を持っていて、敬服しきりです。
身を立て名をあげた人は評判よりも自分自身に正直でいるのが大切だと、ほんの少し含羞の色を浮かべるのです。そんな様子を目の当たりにできるのが、写真冥利というものです。
時代の流行や人の名声に敏感なマスメディアは、あらゆる手段で旬の人や話題の人物を登場させ、読者や視聴者の好奇心を満たしてきた。カメラマンもその片棒を担ぎ、撮った写真もその場限りで消費されてきた。昔風にいえば、あまりにももったいない話である。そんな想いが写真展で実現されることになったのはうれしい限りである。
写真はいつ撮ったかも重要であるが、プリントされ会場に並べられることで、新しい現実として表れるはずである。
彼岸へ旅立たれた方も含め、今なお自分の世界で活躍している男たちの肖像の中を逍遥して楽しんでいただければ幸いです。
現在は矢のように早く飛び去りますが
写真(過去)は永遠に静かに立っているので現在でもあります。
Special thanks|『Tarzan』(マガジンハウス)『BART』(集英社)『サンデー毎日』(毎日新聞社)
タイトル「時代のおとこ」
期間|2008年1月16日(水)~1月25日(金)
会場|コニカミノルタプラザ ギャラリーB・C
入場無料 10時30分~19時(18日は18時まで、最終日は15時まで)
東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4F
JR新宿東口、地下鉄丸の内線「新宿駅」A7出口から徒歩1分(フルーツの新宿高野4F)
http://konicaminolta.jp/plaza/index.html
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