Lounge
2015年5月11日
第9回 「衣」にまつわる話 春先編
第9回 「衣」にまつわる話 春先編
photo by Yuichi Sugita (BIGHE)
寒い日も暖かい日も、雨も晴れもこれ一着で。
春。雪が溶け去り、スキーができなくなる季節がやってきました……というわけで自分自身あまり好きな季節ではないのですがそれはさておき、気温が上がるにつれ外出するのが楽しみになってきますよね。ただこの時期は暖かいと思ってたら急に寒くなったり、晴れていたのに小雨がパラついたりと、どうにも着るものに困ります。今回は、そんなときに重宝している一着を紹介したいと思います。
写真のシャツブルゾンは『TOKITO 360』というブランドのもの(デザイナーの吉田十紀人は僕の実兄です)。素材がオイルドコットンなので少々の雨なら弾いてくれますし、ウィンドブレーカーとしても使えます。
裏地はなく、とにかく軽く羽織れるというのがいい。ディテールに目を向けると衿裏にリフレクターが付いていたり、裾にバタつき防止のドローコードが付いていたりとバイカーズウェアらしい機能が満載ですが、実をいうと意識して使ったことはありませんね(笑)。
『TOKITO 360』にはもともとこうした全天候型の機能を備えたウェアが多く、出張のときなどにも重宝しています。「堅苦しくなく着られる大人の服」とでも言えばいいのでしょうか、守備範囲がとにかく広い。こちらのシャツブルゾンは'07SSのモデルですが、本当に出掛けに羽織るような感じで着られるので、最近は服に迷ったらこれを手に取っている感じ。扱いに気を遣う必要もなく、とにかく使い勝手がいいんですよ。
衣にまつわる身近なグッドデザインということで今回は、僕にとって今最も身近な一着を取りあげました。興味をもってくださった方はホームページ www.tokito.co.jp も覗いてみてください。