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2015年2月2日
EVENT|世界の美しい本を展示、販売する『代官山BOOK DESIGN展』
EVENT|世界の美しい本を展示、販売
『代官山BOOK DESIGN展』を代官山蔦屋書店で開催
世界各地から集められた美しいブックデザインの本を紹介する展覧会『代官山BOOK DESIGN展』が5月1日(木)から25日(日)まで、代官山の蔦屋書店で開催。2013年に刊行された本のなかから選び抜かれた約30点が展示、販売される。
Text by YANAKA Tomomi
コンシェルジュが選び抜いたまるでアートのような書籍の数々
装丁や印刷、製本など、電子書籍では味わうことのできない、フィジカルな紙の書籍ならではの美しい本の世界を巡る『代官山BOOK DESIGN展』。写真集やアートブックをはじめ、個性的な書籍を独自のルートで仕入れてきた蔦屋書店のコンシェルジュにより、ブックデザインが美しく、書籍の内容をより魅力的にみせてくれる約30冊がセレクトされている。
展示される本はじつに個性的なものばかり。たとえば『Ping Pong』は、表紙を広げて背表紙を立てるとミニ卓球台にもなるという、ユニークなつくり。卓球愛好家である写真家アレック・ソスにより設立された出版社LITTLE BROWN MASHROOMから刊行、インターネット通信販売のeBayで購入した彼のピンポンのコレクション写真と、テキストで構成されている。
またドイツ・カッセルで毎年開催されるベストアートブックのコンペティションで、2位を獲得した『DUAL1』『DUAL2』は、独特の風合いをもつ和紙の装丁、デザイン、印刷、製本まですべてが著者本人の手づくりという、まるでアート作品のよう。このほかにも趣向を凝らした本ばかりが並べられる。
リアルな書店ならではの本の買い方。手に取って、そのデザインを吟味し、手触りや重さを味わって、お気に入りの“宝物”を見つけてみたい。