TGB design.『PLANET DOLL EXHIBITION』展
現代社会に棲む“精霊”をアイコン化した人
グラフィック・デザイナー集団TGB design.が“精霊”を現代に住むものとして独自に解釈し、楽しくアイコン化したハンドメイドの立体人形20体を中心に展示する『PLANET DOLL EXHIBITION』が、11月6日(日)まで、東京・南青山のLIGHT BOX STUDIO AOYAMAで開催中だ。
文=谷中朋未
more treesともコラボレーション!
ISHIURA、ICHIFURU、KOMIYAMAの3人のアートディレクターにより、1994年に結成されたデザインユニットTGB design.。これまでにもレゴのオーディオコンポのアートディレクションや携帯電話のプロダクトデザインをはじめ、BEAMSやMUJIにグラフィックを提供するなど、幅広いフィールドで活躍してきた。今回は14年ぶりとなる個展だ。
「万物に精霊が宿る」という、太古から現代まで普遍的に存在してきた概念をTGB design.が現代的に解釈し、体現されたプラネット・ドールは、使われなくなった倒木や間伐材、毛皮の裁ちくずなどを使い、手作業で制作。プリミティブなコンセプトと作品性を兼ね備え、1点もののアートピースとして高い人気を博している。
今回の展覧会では、坂本龍一氏が代表を務める森林保全団体more treesとのコラボレーションも実現。more treesがプラネット・ドールの土台となる間伐材を提供し、売り上げの一部はmore treesをつうじて森づくりに還元されるという。さらに、無垢な心とクリエーションで現代の精霊であるプラネット・ドールに力を吹き込んでもらおうと、全国の授産施設に通う知的障害のひとたちとの共同制作もおこなっていく。
プラネット・ドールのほかにも、苔や切り株、掛け軸なども展示される今回の展覧会。ふわふわしていてキャッチーで、わたしたちの心をつかむ現代の精霊20体が一堂に会すまたとない機会だ。
『PLANET DOLL EXHIBITION』
期間│~11月6日(日)
時間│10:00~19:00(最終日は18:00)
会場│LIGHT BOX STUDIO AOYAMA
東京都港区南青山5-16-7
LIGHT BOX STUDIO AOYAMA
Tel.03-5464-5628