THE CIGAR MUSEUMの実店舗がついにオープン! 第2回 「シガーに合う酒」
THE CIGAR MUSEUMの実店舗がついにオープン!
第2回 「シガーに合う酒」
ラムやアルマニャック、ポートワインとともに極上のシガーを愉しむ。そんな空間がついにオープンした。
文=広見 護Photo by Jamandfix
自分自身が愛してやまない酒とともに
念願のウォークイン・ヒュミドールがついに完成した。温度18℃、湿度70%で常に一定な倉庫に10万本の葉巻が保管されている光景は、いつまで眺めていても飽きることはない。
加湿器は水道管直結で給水の手間いらず。純水器も取り付けて、葉巻工場と同様に噴霧される水がピュアウォーターになるようにした。さらに、噴霧量を最適にコントロールするための比例制御装置も設置した。これで加湿器がオン・オフの切り替えでオーバーウェットに振れるのを防ぐことができる。また、エアコンもステンレスフィルターを1日1回自動で掃除してくれるというスグレモノを用意した。これで一安心だ。
だが、しかし。倉庫はお金をかければ誰にでもつくれる設備である。過去のユメは今カタチになったが、ユメを食べては生きていけない。商売はこれからスタートなのだ。どんなモノをいくらで仕入れて、いくらで売るのか。そして、月にどれだけの数が売れるのか?
尽きることのない経営という仕事がまたはじまる。肝に銘じなければならないのは、お店が勝手に売上げを追い求めたところで、お客様の支持は得られないということ。お客様の支持のあとから、売上げはついてくるものなのだ。
言うまでもないが、バーの商品は「酒」である。葉巻に合う飲み物はいろいろとあるが、他人と同じことをしてもつまらない。では、何がおもしろいか。私は「ラム」「アルマニャック」「ポートワイン」に狙いを定めることにした。なかでも30年、40年物の熟成したものを豊富に取りそろえることにした。
これらは、自分自身が愛してやまない酒でもある。モノを売るときは、自分が自信を持って薦めることができるという商品への愛が大事だと思うからだ。が、これらが受け入れられるのかは、やってみなければわからない。果たして結果やいかに。
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道灌山BARへのアクセス
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