THE CIGAR MUSEUMの実店舗がついにオープン! 第1回 「ユメをカタチにする」
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2015年5月1日

THE CIGAR MUSEUMの実店舗がついにオープン! 第1回 「ユメをカタチにする」

THE CIGAR MUSEUMの実店舗がついにオープン!
第1回 「ユメをカタチにする」

JR山手線「西日暮里」駅から歩いて約3分ほど。ビルの入り口にひっそりと「道灌山BAR」という看板がある。

文=広見 護Photo by Jamandfix

シガーショップの肝は「ウォークイン・ヒュミドール」だ。それはワインショップを開業する場合の「ワインセラー」と同じ

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プチコロナ・サイズの葉巻が約15万本保管可能なウォークイン・ヒュミドール。エアコンと水道管直結式の加湿器で24時間管理は万全だ。

葉巻の輸入・卸のビジネスを始めて3年。商売はいまだに苦しいが、少しずつ軌道にのってきた。まとまった本数の葉巻を定期的にさばけるようになったのを機に、かねてからの夢であったシガーショップ&バーの開業を決意。
そこでいろいろと物件を探したが、そう簡単に掘り出しものには出会えない。いつまでも時間ばかり浪費しているわけにもいかず、結局今使っている事務所を改装し、ショールームを兼ねた店舗にすることにした。

問題は西日暮里という立地。しかもビルの3階。普通、シガーショップ&バーとしては考えられない条件である。
葉巻を売るということに関しては多少自信があったが、さすがにこの立地で本当にやっていけるのか悩んだ。しかし、前向きに考えることにした。山手線の駅前で、なおかつ20坪の広さがある。3階でショップはさすがに無理だから、バーとして看板を出し、とんがったことをやればなんとかなると腹をくくった。

さて次は、改装工事をどうやって進めていくかだ。会社の機能を止めることはできない。会社の機能を止めずに改装工事を行うため、工事を分割して行うことにした。しかし、何の工事から着手すればよいのかが問題。そこでまず、シガーショップを営む上で何が最も大事なのか、優先順位(優先順位以前の問題として、「たばこ小売販売許可」があるということが前提)をつけて考えてみた。

一番大事なことは「ウォークイン・ヒュミドール」だ。これは、ワインショップを開業する場合のワインセラーだと考えればわかりやすい。このようにしてまずはウォークイン・ヒュミドールをつくることを最優先事項とした。あと、工事をどこで区切るかは作業効率の問題で自ずと決まった。

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金色のドアノブの向こう側は、常に温度17~18℃、湿度68~72%をキープ。葉巻の生まれ故郷と同じ条件が再現され、葉巻が静かに眠る。

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葉巻はコンディションが命。良いコンディションは、理想的な環境から生まれる。お客さまに販売する前に、自信をもって勧めることができる環境を整えなければ物語は始まらない。

その次は、どのようなレイアウトにするか。いろいろなレイアウトプランを検討した結果、水周りの位置を動かすと工事が大がかりになり、ほかの階のテナントへも影響が出ることが判明。そのため、水周りの位置は動かさないことに決める。

すると自然にウォークイン・ヒュミドールが部屋の中央に配置されることになり、ヒュミドール壁面の一部分をガラスにし、店内から中の葉巻を眺められるようにした。ウォークイン・ヒュミドールが部屋の中央にくることによって、外気の温度変化の影響を一番受けにくい好位置ともなった。

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道灌山BARへのアクセス
http://www.hiromienterprise.com/map.htm

           
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