戸田恵子×植木 豪|10回目を迎えたカジュアルライブと新作Tシャツを語る
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2015年4月6日

戸田恵子×植木 豪|10回目を迎えたカジュアルライブと新作Tシャツを語る

5年目、10回を迎えたカジュアルライブ

戸田恵子×植木 豪“BGコンビ”新作アイテムを語る(1)

去る7月24日、25日の2日間、東京の「STB139スイートベイジル」にて戸田恵子さんのカジュアルライブが開催された。10回目を数える今回は、“夏歌”をテーマに往年の懐メロから童謡まで幅広くセレクトした名曲の数々を披露。ダンサーの植木 豪さんが圧巻のダンスパフォーマンスで会場を盛り上げ、さらに、ゲストにマギー審司さんを迎え、お馴染みのマジックを披露するなど、毎度のことながら“もりだくさん”のステージとなったようだ。そんなライブの様子を振り返るとともに、会場でいち早く発売された戸田恵子、植木 豪による“BGコンビ”手掛けるアパレルプロジェクト「BG ブランド」の新作について聞く。

Photographs by JAMANDFIXText by FUJITA Mayu(OPENERS)

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ブランド初のVネックTシャツとバンダナが登場

──鮮やかなカラーリングが新鮮ですね。

戸田 これまではモノトーンがほとんどだったので、今回は当初から“色モノ”をやってみようって話していたんです。まだまだ暑いいまの時期は1枚でさらっと着てもらって、冬は暗くなりがちなコーディネイトの差し色としてレイヤードを楽しんでほしいな。

植木 原色の青や赤、黄色、爽やかな水色、いろんな色があるなかでも“色気のある色”、また、着ることで男性も女性も気分がアガるようなものにしたくて、それでピンクとパープルにしました。僕は好きなのでよく着るけど、男性は普段ピンクやパープルってあまり着ないと思うから、余計に気分がアガるはず。実際ライブ会場では男性のピンク支持率高かったみたい。それに原色の赤や青よりコーディネイトしやすいと思うんですよね。発色は鮮やかでもどちらも中間色だから他の色となじみやすいし、カモフラ柄とかパターンものとも好相性。攻めているように見えてじつは落ち着く色味なんですよ。

戸田恵子×植木 豪 01

戸田 ひと口にピンク、パープルといっても淡いものから原色まで、いろんなピンクとパープルがあるわけで……とくにピンクね。ショッキングピンクではありきたりだし、薄いピンクも「BGブランド」らしくない。なにより男性が“着たい!”と思えるピンクにしたかったんです。鮮やかな発色に、というのは決めていたけどグラデーションのなかから理想の色味を絞り込むのには苦労しました。

──今回はVネックなんですね。

戸田 胴回りや着丈といったボディのシルエットはこれまでと変わりませんが、今回はじめてVネックにしてみました。縦のラインが強調されてすっきりして見えますよね。“V”の深さもいろいろあると思うけど、1枚でさらっと着られるものにしたかったので比較的浅めに作っています。じつは今回、生地もはじめてのものを使っていて、肌触りにこだわったしっとり柔らかな生地は着心地抜群ですよ。カラーが攻めているぶん素材やプリントで“ユルさ”を意識しました。

戸田恵子×植木 豪 02

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──プリントもいつもと雰囲気がちがいます。

植木 プリントは珍しく手書きです。これまで手書きの柄はチャリティアイテムだけにして避けていたんですけど、さっき姉さんが言ったように“ユルさ”を出すために今回はあえて。大きなイラストをひとつ、模様のように見せられればと思って。手書きならではのあたたかみや、可愛らしいキャラクターが“攻め色”をうまく中和して、マイルドに仕上がっているんじゃないかな。

戸田 絵柄の白の染めにもこだわっていて、パキッとくっきり地色に白を“乗せる”のではなく、ユーズド風というか、染み込むような発色にしたかった。より手書きならではの“味”が出せたのでは。

5年目、10回を迎えたカジュアルライブ

戸田恵子×植木 豪“BGコンビ”新作アイテムを語る(2)

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新キャラクター“イタズラ君”が伝えるメッセージ

──イラストのテーマは?

植木 色や仕上がりの雰囲気は姉さんと一緒に決めて、イラストに関しては今回はちょっと任せてください、ということで自由に描かせてもらいました。BGらしさを出しつつ、メッセージ性のあるものにしたくて……僕、学生の頃に美術大学に通っていて、その頃よく“カートゥーン”という、いわゆる“風刺漫画”のようなスタイルで環境問題を表現する作品を描いてたんだけど、地球環境について考えよう、というメッセージはいまも自分の中に変わらずあって、今回あらためて描いてみようと思ったんです。

額縁に飾られた環境汚染をイメージさせる絵画に、“イタズラ君”が大きくピースマークを落書きしちゃうんです。平和を願う想いを遊び心のあるイラストでポジティブに表現しました。遠目にはカモフラージュ柄のようでしょう? でも、じつはよく見るとメッセージが……というカラクリが仕掛けられていると。

戸田 ストーリーがわかるとまたちょっとちがった楽しみがあるかなって。このキャラクター、とりあえず「イタズラ君」って呼んでたけど、今後も登場するようだったらネーミング募集しようかな(笑)。

──バンダナも登場しましたね。

植木 定番モチーフのダイスや、BGらしいスカル、遊び心のあるクールなハートを組み込んだオリジナルのペイズリーです。巻き方によって出てくるモチーフが変わるので配置を意識しました。

戸田 以前にも一度、ラブ・ジャンクスのためにバンダナを作ったことはあったんだけど、ペイズリーははじめて。これも生地にこだわって、とにかく柔らかくしなやかな生地を厳選しました。同じ100%コットンでも織り方で肌触りが全然ちがうんだってことを知りましたね。私のように頭に巻いてみたり、アクセサリー感覚で手首に巻いてみたり。いろんなアレンジを楽しんでほしいな。

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──さて、今回のカジュアルライブはどういった内容に?

戸田 毎回テーマらしいテーマはとくに設けていないんですけど、じつは今回、夏のライブは初めてだったので、まず夏の歌を歌おうって決めていて。古い歌も新しい歌も、童謡も含めた「夏歌メドレー」というイメージで選曲しました。夏はいい歌がいっぱいあって絞り込みに苦心しましたね。私から候補をあげてバンマスと調整しながら……最終的にはバンマス好みになっていますけど(笑)。AKBとかも入れてたのに、残念ながらカットされましたね(笑)。

一番最新のもので、ゆずの『夏色』だったかな? 吉田拓郎さんやキャンディーズ、松田聖子さん、榊原郁恵さんなど、往年の名曲が盛りだくさんの夏歌メドレーとなりました。それから、新曲はありませんが去年リリースした曲はすべて歌いました。あと、豪と一緒に歌っている定番の曲も何曲か、ね。

カジュアルライブ 01

カジュアルライブ 02

──どなたかゲストは来られたんですか?

戸田 前回は春風亭昇太さんに来てもらいましたが、今回はマギー審司さんにご登場いただき、マジックを披露してもらいました。耳もでっかくしてくれました(笑)。豪のダンスもそうですが、私を観に来てくれたお客さんになにかもうひとつ、スペシャルなプレゼントをと思っていて。歌以外にもライブで観る楽しみを伝えたいし、落語にせよマジックにせよ、魅力を知ってもらうきっかけになればいいなと思っています。機会がないと一生“テレビの中のこと”のままだから、これを機に舞台を観に行きました、落語を聞きに行きました、という方がいたら万々歳。

植木 マギーさんって、いつもおもしろくされてますけど、本当は“天才”と呼ばれるものすごい方なんですよね。普通は「なんかやらなくちゃ!」って怖くなるところを、実力があるからこそあんな風にトボけて会場を沸かせることができる。実際に観て、これこそ本物だなって感動しました。

──何を歌われたんですか?

戸田 歌わなかったんですよ。次回は歌うって言ってましたけど(笑)。

5年目、10回を迎えたカジュアルライブ

戸田恵子×植木 豪“BGコンビ”新作アイテムを語る(3)

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等身大の私で──この場所が居心地の良いものになってきた

──ダンスパートにテーマは設けている?

植木 今回のテーマは「LOVE」です。ダンスパートは僕が好きに音楽を選ばせてもらっているんですけど、バンドの方々的にはめっちゃうるさいんやろうなっていつも思っています(笑)。一応、今回は夏を意識してみました。僕、姉さんのライブでは普段踊らないような曲を持って行くようにしているんですよ。ダンスも普段よりアクロバットを少なく、もともと一番得意な“ポッピング・ダンス”を中心に構成しています。

じつは前回のこのカジュアルライブで気づきというか、「あ、ダンスってこうやって踊るんだ」って感覚的に掴んだものがあって。いままで腑に落ちないでいたことがストンと理解できたようなね。それで踊り方を変えてみたら、姉さんやずっと見ていてくれてるファンの方から「なんか今回ちがうね」って。ちゃんと伝わるものですね。

カジュアルライブ 03

カジュアルライブ 04

戸田 きっと場所の違いなんじゃないかな。ちがったものを発揮する場ももちろん他にあると思うけど、ひとのライブに登場してパフォーマンスを見せる、というシチュエーションを意識することで得られる感覚というのがあるんじゃないかな。最初の頃に比べて踊り方もずいぶん変わったよね。

──カジュアルライブは挑戦の場?

植木 そうですね。わざと躍り込んだ曲を持っていかないようにしているのは100点を出せちゃうから。音も外さないしね。100点ではないけど、むしろマイナスになることもあったり、でもたまに100点を超えちゃうこともある。そんな“可能性”が欲しいというか。それに姉さんのライブは生バンドで、ライブ自体にジャム感があるでしょう。そこにカッチリ決まったものを持っていくのは違うと思って。音は打ち込みなので、だったらダンスはフリースタイルでジャム感を残しておきたいなってね。

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戸田 年に2回で5年、カジュアルライブも今回で10回を数えますが、私は豪とちがって常に音楽と触れているわけではなく、年に2回しかチャンスがないから“点数”をとりたい気持ちはいつもあります。非常にタイトなスケジュールにねじ込んで、なんとかやらせてもらえているような状況で、次はいつできるかわからない。だからお客さんが次も来たくなるようにって必死で余裕がなかったんだけど、さすがに10回もやってきて、ある意味慣れたというか。

台詞を言ったりミュージカルで決められた歌を歌うのとはワケがちがう。稽古を繰り返して作り込んでいくものでもない。やってみなきゃわからなかったことをたくさん経験して、その日の等身大の私でいいんだってことがだんだんわかってきて、少しずつこの場所が居心地の良いものになってきた。

──植木さんから見ても変化を感じますか?

植木 最初の頃はライブ終わりに「足がつったー!」って暴れてたね(笑)。すごいんですよ、リハーサルの1時間前からトイレにこもってテープ聞きながら発声して全曲歌って、それからリハーサルに挑んでここでもマックスで歌って、やっと本番。トイレで1回、リハーサルで1回、本番で2回……1日に4回もライブすれば、そりゃ足もつるわ(笑)!

僕レコーディングも立ち会ったんですけど、3回とったら全部同じところでいい感じにビブラードかけたり。姉さんってつねにマジなんです。舞台やテレビでは見られない姉さんのロックな部分が出る瞬間がライブだと思うし、はじめて目の当たりにしたときはびっくりしたな。“マジ”でライブに挑むその姿勢が、生き様が、めちゃくちゃかっこいいんです。

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──回を重ねるたび楽しみが増えていきますね。

植木 姉さんとは逆に、僕はフリースタイルにしてから緊張するようになったかも(笑)。でも僕にとってはうまくいくかどうかわからないその緊張感が新鮮だし、あらためてライブの楽しさを感じています。

戸田 ライブはテレビでも舞台でも、ブログでも語らない等身大の私でお客さんとコミュニケーションできる唯一の場。だからこそ伝えたいことがあるし、伝えられることがある。あとで「あんなにしゃべるんですね」なんて言われることもあるくらい(笑)。1回目から考えれば、いまの状態って想像もしてなかったな。わりといまのカタチが定着してきたので、そろそろまた先の、ちがう景色を見てみたいなと思っています。

──ありがとうございました。


ミュージカル『今の私をカバンにつめて』

ミュージカル『今の私をカバンにつめて』
脚本・作詞|GRETCHEN CRYER (グレッチェン・クライヤー)
音楽|NANCY FORD (ナンシー・フォード)
翻訳・上演台本|三谷幸喜
演出|G2
出演者|戸田恵子
入絵加奈子、麻生かほ里、植木 豪(PaniCrew)
石黒 賢

東京公演
期間|9月6日(金)~16日(月・祝)
劇場|こどもの城 青山円形劇場
料金|7500円 (全席指定/税込)

大阪公演
期間|9月20日(金)~24日(火)
劇場|大阪ビジネスパーク円形ホール
料金|7800円 (全席指定/税込)

※未就学児童の入場不可


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