EVENT|社会学者 南後由和・美術家 大山エンリコイサム、都市とアートの関係を考える
Lounge
2015年5月14日

EVENT|社会学者 南後由和・美術家 大山エンリコイサム、都市とアートの関係を考える

EVENT│雑誌『TOO MUCH magazine』主催のレクチャーシリーズ

都市とアートの関係を考えるRomantic Geography

雑誌『TOO MUCH magazine』によるレクチャーシリーズRomantic Geographyが4月22日(日)、原宿のアート&カフェスペースVACANT(ヴァカント)で開催される。今回は社会学者の南後由和氏と、美術家 大山エンリコイサム氏が講師となり、都市とアートの関係性について考える。

Text by KASE Tomoshige(OPENERS)

オランダ人画家とストリート・アートからの都市の考察

あらゆる分野で活躍する批評家やアーティストを招き、レクチャーやワークショップをおこない、さまざまな事象について学ぶレクチャーシリーズRomantic Geography。今回は、2時限に分けて開催され、1限目は南後氏が講師となり、「コンスタントのニューバビロンから現代都市を考える」をテーマに語る。1950~70年代に活躍したオランダの画家コンスタント・ニューヴェンホイスが取り組み、現在もレム・コールハースをはじめ多くの現代建築家に影響を与えつづけている“ニューバビロン”と呼ばれる建築・都市プロジェクトが、どのように現代の都市に息づいているのかを考察する。

EVENT|社会学者 南後由和・美術家 大山エンリコイサム、都市とアートの関係を考える 01

EVENT|社会学者 南後由和・美術家 大山エンリコイサム、都市とアートの関係を考える 02

また2限目では現在、ニューヨークと東京を拠点に活動する気鋭のアーティストである大山氏が、独自の視点からアートと都市の密接な関係について「ストリート・アートとグローバリゼーション──ニューヨークでの経験から」と題してレクチャー。ニューヨークのアート・シーンやそこに集うアーティストとの交流に端を発し、都市が制作に与える役割などについても考える。

ちがった角度からアートと都市について語られる今回のレクチャー。当日は、1限目に大山氏が、2限目に南後氏がお互いのコメンテーターを務める。今後の活躍が大いに期待される社会学者とアーティストの価値観の邂逅も聞きどころのひとつだろう。

南後由和│NANGO Yoshikazu

南後由和│NANGO Yoshikazu
1979年大阪府生まれ。社会学、都市・建築論。東京大学大学院学際情報学府博士課程、同大学院情報学環助教を経て、同大学院特任講師。桑沢デザイン研究所、早稲田大学非常勤講師。共編著に『文化人とは何か?』(東京書籍、2010)、共著(分担執筆)に『アーキテクチャとクラウド』(millegraph)『Atelier Bow-Wow: Behaviorology』(Rizzoli)『路上のエスノグラフィ』(せりか書房)『都市空間の地理学』(ミネルヴァ書房)など。

大山エンリコイサム│OOYAMA Enrico Isamu

大山エンリコイサム│OOYAMA Enrico Isamu
美術家。1983年、イタリア人の父と日本人の母のもと東京に生まれる。慶應義塾大学卒業後、東京芸術大学大学院修了。「Quick Turn Structure(急旋回構造)」という独特のモチーフを軸に、ペインティングやインスタレーション、壁画などの作品を制作・発表する。また現代美術とストリート・アートを横断する視点から、論文執筆やシンポジウムへの参加も並行しておこなう。2011年秋のパリ・コレクションではコム デ ギャルソンにアートワークを提供するなど積極的に活動の幅を広げている。

レクチャーシリーズRomantic Geography
日程│4月22日(日)
時間│1限目オープン14:00 スタート14:30
2限目オープン16:30 スタート17:00
料金│各回1000円、通し券1500円
予約│VACANT booking@n0idea.comまでメールで連絡
※件名を「Romantic Geography」とし、本文に「希望回/氏名/人数/連絡先」を記入。
※ 2、3日経っても返信がない場合は、VACANTまでお電話ください。

VACANT
Tel. 03-6459-2962

           
Photo Gallery