FRONTIER JAPAN|間伐材環境グッズを製作する宮城県南三陸工場設立
FRONTIER JAPAN|フロンティアジャパン
東北の間伐材を活用して雇用を創出
宮城県南三陸工場設立
東日本大震災から一年を迎えた2012年3月、国産木材を活用した話題性のある商品をリリースしているフロンティアジャパンが、宮城県南三陸町で中学校の校舎を借りて、レーザー機械を導入した工場を設立した。
NPO法人「森のライフスタイル研究所」代表理事所長の竹垣英信氏が、フロンティアジャパンが提案する間伐材環境グッズを紹介する。
Text by TAKEGAKI Hidenobu (NPO法人森のライフスタイル研究所)
一緒に東北の森に追い風を巻き起こしましょう
東日本大震災から一年が過ぎましたが、被災地はまだまだ大変な状況がつづいており、復興はまだまだこれからです。
フロンティアジャパンでは、3月に宮城県南三陸町に工場を設立し、東北の間伐材を使用した企業向けノベルティ製品の製造・梱包・セット作業を中心にすでに活動を開始しています。現在もさまざまな企業が取り組みに賛同し、商品を製作しています。フロンティアジャパンの社長自ら現地に移住し、東北の森の復興と、被災者の方の雇用創出に全力で取り組んでいます。
企業が打ち出すCSRからCSVへ
CSVとは、Creating Shared Valueの略で、“共通価値の創造”と訳されます。ハーバード大学の経済学者であるマイケル・E・ポーター教授が提唱するあたらしい経営コンセプトで、一過性、単発な試みになりがちだったCSR(Corporate Social Responsibility)に代わり、企業の本業をつうじて企業が社会的責任を果たし、そのなかで企業と市民が一緒になって“ソーシャルグッド”を生み出していこう、というコンセプトです。
森林をとおしてのCreating Shared Value(共益の創造)
日本の国土の約70%を占める豊かな森林が、絶え間なく空気や水をつくりつづけてくれるおかげで、その恵みを受けている都市部の人びとが不自由のない生活を営むことができています。しかし、実状はその森林の荒廃が進み、危機を迎えています。フロンティアジャパンは、森林保全のために重要なことのひとつは“間伐”であると考えています。
間伐をすることで森の荒廃を防ぎつつ木々をしっかりと成長させる。その成長した木々によって豊かな水が生み出され、私たちの生活が支えられる。ひいてはそれが地球温暖化の防止や生物多様性の保全にもつながり、後世への資源継承が可能になると信じるからです。
フロンティアジャパンは、社会と共有できる価値の創出をするべく、間伐材を利用した商品を“JAPAN BRAND”として位置づけ、日本の未来・世界の未来のために邁進します。少しでも多くの企業の参加をお待ちしています。