TIME & STYLE|心象をひとつのオブジェとして表現「一本の棒/水谷壮市展」
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2015年1月16日

TIME & STYLE|心象をひとつのオブジェとして表現「一本の棒/水谷壮市展」

TIME & STYLE|タイム アンド スタイル

水谷壮市氏の心象をひとつのオブジェとして表現した個展

「一本の棒/水谷壮市展」

「今回の震災で、一本の棒が多くの命を助けたと聞き、その一本の棒をデザインしようと思った」──インテリア・アーキテクチャー水谷壮市氏による「一本の棒/水谷壮市展」が、南青山「TIME & STYLE EXISTENCE(タイム アンド スタイル イグジステンス)」にて12月2日(金)より12月25日(日)まで開催される。

Text by OPENERS

“一本の棒”というタイトルに込められたメッセージを実際に感じたい

インテリアデザイナーとして事務所を設立して今年でちょうど25年になるという水谷壮市氏。25年を期にこれまで支援していただいた人びとに何かお返しを……と考えていた折に、未曾有の災害が東北地方を襲った。気仙沼、仙台、福島と、氏がかかわりをもった場所を訪れ、ただただ絶句だったという。

「1990年代、建築からいかに自由になるかと考えた空間デザインとして、ただの箱を建築のなかに組み込むことであらたなインテリア空間が構築できないかと考えました。そして試行錯誤の結果、何もない箱の空間デザインをすることができたのです。もし仮に大きな地震があって建築が破壊されても、内部空間につくられた箱は存在するといった概念で、建築のなかのもうひとつの箱のデザインをつくりました」。

そして、2011年。「本当に大きな地震がおきました。震災後に、今回地震に遭われ、どうにか命を繋がれた方の話を聞いたのですが、ただ絶句するばかりで。大きな津波のなかで屋上の手すり一本を握りしめて助かった方がいます。屋上の上のアンテナ棒にしがみついて助かった方もいらっしゃいます。一本の棒が多くの命を助けたと聞き、その一本の棒をデザインしようと思いました」。

空間のなかの一本の棒。あなたは何を感じるだろうか。

水谷壮市|MIZUTANI Soichi
インテリア・アーキテクチャー。1955年 福井県生まれ。1979年 Plastic Studio& Associates入社、1990年 水谷壮市デザイン事務所設立。JCD商環境デザイン賞大賞やライティングコンテスト最優秀賞、NGSデザイン賞審査員特別賞など数多く受賞。http://soichi-mizutani.com/

一本の棒/水谷壮市展
会場|TIME & STYLE EXISTENCE 南青山
開催期間|2011年12月2日(金)~2011年12月25日(日)
開催時間|12:00~18:00
無料
http://www.timeandstyle.com/ja/shop_existence.html

           
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