リラックス感をストレートに表現

──2015年春夏コレクションのテーマ／コンセプトは？

毎シーズン、とくにテーマは設けずに、そのときの気分で作りたいものを作っています。カットソーブランドですので、もちろんすべてカットソーで展開していくことに重点をおいています。

──今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目してほしいところは？

明るく爽快な気分になるような雰囲気を心がけました。

──スタイリング、シルエット、カラーなど、昨年の春夏コレクションとのちがいは？

いままでで一番、カジュアルな雰囲気にしたと思います。これまではクラッシックさや大人の雰囲気のなかに少しリラックスした雰囲気を出すようにしていましたが、今季はあえてストレートにリラックス感を全面に出すようにしました。大人の夏休みのような感じですかね。

──今シーズンのキールック（コーディネート）は？

トップ写真の3ルックのように、カジュアルにショートパンツをはいて、トップスには大人がよく着るジャケットやシャツなどを軽く合わせました。大人が夏休みに遊びに行くような、リラックスしたカジュアル感を出すようにしました。あくまで若者の休暇ではなく、大人のゆっくり時間が流れる休暇です。

──キーアイテムとキーカラーは？

今季ははじめてパンツを作りました。ショートパンツですが、フリストフィアらしい素材感とシルエットになるように心がけました。カットソーのパンツは伸びやすいことが難点ですが、特殊な編み機でガチガチに度詰めにした、しっかりとした張りのある生地で作っていますので、ヨレっとすることがなく、布帛のパンツのような綺麗なシルエットを作れて、かつカットソーの軽くて伸縮性のある穿き心地になっています。またデニムのショーツとショートスリーブのプルオーバーも、今までになかったあたらしいタイプのプロダクトになっています。

──今シーズンこだわった「素材」は？

上記のキーアイテムでも説明した、デニム生地のショートパンツとプルオーバーになります。これは、いわゆるインディゴ染めのカットソーとはちがい、岡山の工場で布帛のデニムの織り機で織った生地になります。カットソーは編みですが、こちらは一般的なデニムとおなじように織ったデニムになります。なので、普通のデニムとおなじように、デニムならではの表情や色落ちが味わえるようになっています。通常のデニムの裏地を裏毛素材に似たような組織にして、ストレッチ性を少し入れてあげて、カットソー風に仕上げた生地になっています。見た目は完全なデニムですが、カットソー仕上げにしたことで、非常に軽くて適度な伸縮性もあるので、とても着心地が良いです。

──「フリストフィアといえばコレ」というアイテムやシルエット、素材を教えてください。

やはりファーストシーズンから作っている定番のクルーネックスウェットは、「フリストフィアといえば」と聞かれて、当てはまるアイテムだと思います。やや薄手で、「ロンTとスウェットの中間」とよく表現される方がいます。杢の表情が豊かな生地に、やや細身のシルエットで大人っぽく着られるスウェットになっています。

──ブランドのクリエイティビティをささえているものは？

なにげない日常生活で感じる洋服。
 

＜主な取り扱い店＞
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