NIGEL CABOURN|ナイジェル・ケーボン×レッド・ウィング「マンソンブーツ」
FASHION / MEN
2015年2月16日

NIGEL CABOURN|ナイジェル・ケーボン×レッド・ウィング「マンソンブーツ」

NIGEL CABOURN|ナイジェル・ケーボン

NIGEL CABOURN x RED WING - 1ST COLLABORATION

ナイジェル・ケーボン×レッド・ウィング「マンソンブーツ」

エディ・バウアーU.S.A.が保管する貴重なアーカイブをナイジェル・ケーボン流にアレンジし復刻した「Eddie Bauer×Nigel Cabourn」コレクションも話題のナイジェル・ケーボン。今回は、レッド・ウィングと初のコラボレーションとなるマンソンブーツが発売された。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

ナイジェル・ケーボン氏の発見がコラボの発端

今回のレッド・ウィングとのコラボレーションのきっかけは、ナイジェル氏が第一次世界大戦当時の英国軍のビンテージコンバットブーツを見つけたことにはじまる。100年前のものとは思えない良好なコンディションで見つかったそのブーツはナイジェル・ケーボン氏の心をとらえ、今日の靴として再現したいという思いが彼のなかで強まったという。

そのブーツがもつ本来の美点を最大限活かした靴を現在作ることができるメーカーは、レッド・ウィングをおいてほかにはないと考え、これまでの互いのリスペクトとナイジェル氏の情熱が、初のコラボレーションを実現する原動力となった。

今回のマンソンブーツの第一の特徴は、1960年代後半を最後にレッド・ウィングでは姿を消していたマンソンラスト(木型)の復活だ。1912年、マンソン博士がワシントンの陸軍学校の軍隊衛生学の教授として就任していたとき、歩兵部隊用ブーツのために開発したラストがマンソンラスト。彼は4年の歳月をかけて、約二千人もの兵士の足を調べ、数千足の靴のフィッティングについて調査して、このラストを完成させた。その後、ミリタリーブーツのラストとして正式採用されつづけ、現在でも一部のミリタリーブーツに使用されている。

レッド・ウィングのポテンシャルとナイジェルの美意識

ナイジェル・ケーボン|レッド・ウィング 02

マンソンラストの最大の特徴は、足の指先のならびに沿うように造られたつま先部の形状で、つま先部の中心から親指にかけて大きく膨らむように造られたこのラストは、足先を強く締めつけることがないので、外反母趾やハンマートゥといった、靴が足に正しくフィットしていないことが原因となる病気が起こりにくい。また構造的に靴を軽量化することも考慮されている。

さらに、マンソンブーツには、ナイジェル・ケーボン氏が選んだアーミーグリーンのハリスツイードのライニングがほどこされ、ミッドソールには、アウトソール用に造られたフルベジタブルタンドレザーを使用。アッパーレザーには、ナイジェル氏が所有する英国軍のビンテージブーツにもっとも近い、オイルをふくんだラフアウトレザーを使用している。

レッド・ウィングのもつポテンシャルがナイジェルによって見事に引き出されたマンソンブーツ。兵士たちの足を守るとともに、戦場で求められる機能性を最優先に設計を考えぬかれたラストの魅力を、ぜひ味わってほしい。

ナイジェル・ケーボン|レッド・ウィング 03

NIGEL CABOURN×RED WING AW12 “MUNSON BOOTS”
価格|4万9875円
品番/色展開|8041562000, ブラウンとベージュの2色展開
発売日|2012年9月(全世界一斉発売)
展開ショップ|全国のNIGEL CABOURN取扱店を中心に販売

THE ARMY GYM - Nigel Cabourn
東京都目黒区青葉台1-21-11 #103
Tel. 03-3770-2186
営業時間|11:00~20:00

OUTER LIMITS
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