「衣服としての美しさ」を秘めたコレクション

古代ノルウェー語で、「人びとがそのコミュニティ、近隣の人たち、個人、または共通の目標のために、互いに無償で動くこと」を意味する“dugnad”。この言葉をコンセプトとする「a rain project」という名のデザイナー・レーベルが、ヨーロッパで一番雨の多い街で、ゆっくりとそして着実に頭角をあらわしている。そして、そのトップブランドが、バーニーズ　ニューヨークに初登場する。

ノルウェージャン レインは、彼らが日本の繊細な技術とその完成度の高さにインスパイアされ、雨や風から身を守るために開発した日本製リサイクルファブリックと、メンズの伝統的で革新的なテーラリングを融合させることで誕生したハイテク・アウターウェアブランド。産業的で無機質な冷たさのなかにある「衣服としての美しさ」を秘めたコレクションとなっている。

コレクションはメンズ、ユニセックス、ウィメンズで構成され、クラシックなテーラリングから繊細かつ斬新なデザインのアイテムまで幅広く展開されている。“Extreme Winter＝冬用”、“All year＝通年用”、“Ultra light weight summer=夏用”と、すべてのシーズンに対応。いずれのアイテムも実用的であり、都会的なコートやジャケットにはテーラードの技術がふんだんに盛り込まれているのも見どころだ。

「伝統」「テクノロジー」「スタイル」を融合

オーダーメードのテイラーでもあるデザイナー、T-Michael（T-マイケル）氏と、クリエイティブ・ディレクターのAlexander Helle（アレクサンダー・ヘレ）氏によるデュオであるノルウェージャン レイン。アレクサンダー氏は、雨が多いことで有名なノルウェーのベルゲンで育ち、“雨のなか”で生きてきた。「雨はひとによって嫌いなものにも、好きなものにもなり得るが、明白なことはただひとつ。3日あったら雨は必ず降るということ」。彼はそうコメントする。

アレクサンダー氏は、雨に見舞われなかった“乾いた”ミラノでの滞在中に、「伝統」「テクノロジー」「スタイル」の3つを掛け合わせるというアイデアにたどりつき、帰国後さまざまな分野の専門家に声をかけたという。現在のデザイン・パートナーであるT-マイケル氏をはじめとし、グラフィック・デザイン・スタジオのGrandpeopleやフォトグラファーのBent Rene Synnevaagなど、ベルギーのクリエイティブな才能の賛同を得て「a rain project」が実現した。

今シーズンは、日本のミリタリーウェアからの要素をふくんだT-マイケル氏のデザインが冴えわたる、オリジナリティ溢れるレインコートを展開。すべてのディテールは、機能性とデザイン性、そしてほかにはないオリジナリティを兼ね備えているのが特徴となっている。

「NORWEGIAN RAIN（ノルウェージャン レイン）」
期間｜2015年10月25日（日）まで
バーニーズ　ニューヨーク銀座店B1F
東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビル
営業時間｜月～木・日 11:00～20:00、金・土 11:00～20:30
※10月17日（土）14:00～19:00
デザイナーのT-マイケル氏、クリエイティブ・ディレクターのアレクサンダー・ヘレ氏が来店