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2023年6月7日
エイジングケアの次世代成分。にわかに話題の「NMN」とは｜BEAUTY
BEAUTY｜NMN
これからのエイジングケアを支える新たな選択肢
「NMN」をご存じだろうか。体を若返らせる、健康寿命を延ばすといったことが期待されるエイジングケアの妙薬として、にわかに話題になっている。
Text by IJICHI Yasutake
老化に立ち向かうためには「細胞力」が鍵
エイジングケアではこれまで多くの成分が注目を集め、人気となってきた。ただNMNがこれまでのものと違うのは、DHAやEPA、グルコサミン、コンドロイチンといったものはいずれも脳や骨、筋肉にアプローチするものだったのが、NMNは細胞にアプローチするという点。世界的ベストセラーになったアンドリュー・スティール著書「AGELESS」でも老化に立ち向かうためには細胞力が鍵と語られているし、2016年には細胞が体内の物質を分解して再利用する「オートファジー」現象を研究した東京工業大学 大隅良典栄誉教授が、ノーベル生理学・医学賞を受賞し、老化を抑制する科学的アプローチと言われ注目を集めた。老化のメカニズムを語るうえで昨今「細胞」は欠かせないキーとなっているのは間違いない。
NMNはここ数年、世界各地の大学や臨床機関で研究が進んでいる。内臓機能の改善、糖尿病や認知症の予防、免疫力向上などが実証されるとともに、安全性も証明されている。研究しているのがハーバード大学やワシントン大学、日本では東京大学など名だたる大学であることも、話題がブーストされた要因のひとつだろう。
そもそも、NMNとは何なのか。正式名称は（ニコチンアミドモノヌクレオチド）で、ビタミンB3を主原料としてつくられ、あらゆる生物の体内で生成される。NMNは体内でエネルギーを生み出し、細胞の老化を阻止するのに必要な補酵素NAD（ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド）に変換される。NMNが体内に入ると15分程度 でNADに変換され、1日にベストなNMNの摂取量は500mgと言われている。しかしこのNADを生み出す機能は加齢とともに衰えるから、体内のNAD量も減少していくという。NMN自体は野菜や果物や肉などにも含まれているが、500mgを食事から摂ろうとすると、例えばブロッコリーであれば70-80㎏、肉であれば約200㎏を食べる必要があり、それはあまりにも非現実的。効率的な取り入れ方は必然サプリメントになるということになる。ちなみに、NMN関連では様々な配合製品や点滴療法なども世に出ているが、その効果や安全性は担保されておらず、有識者たちは警鐘を鳴らしている。現時点で推奨されるのは経口摂取のみというわけだ。
このザワザワした感じは、数年前に日本で出まわり始めた頃の「CBD」に近い雰囲気を感じる。当時は早い人がこぞって手にしてその真偽に対しては賛否両論だったが、今は比較的世の中に定着しつつある。中身は違うが、「NMN」も今はまだ一部の早い人だけが手にしているに過ぎないが、いずれは定着浸透していくのだろうと思う。
では、そのNMNサプリメント、どのように選ぶべきなのか。
ひとつは、配合量。
アメリカのヒト臨床試験や慶応義塾大学のヒト安全性試験で示唆された1日の理想の摂取量は500㎎。多ければ多いほど良いわけではなく、逆に多いと吸収力が落ちたりもする。なので、1日で500㎎を摂取できる配合量がベストというわけだ。
ひとつは、配合量。
アメリカのヒト臨床試験や慶応義塾大学のヒト安全性試験で示唆された1日の理想の摂取量は500㎎。多ければ多いほど良いわけではなく、逆に多いと吸収力が落ちたりもする。なので、1日で500㎎を摂取できる配合量がベストというわけだ。
2つ目は、純度や抽出方法。
純度が高く、品質をきちんと保ち安全に製造することが認められた工場で製造されているものが安心。同じNMNでも純度が低いと、余計な増量剤や添加物によってむしろ逆に悪影響が出る場合もありうるし、また純度99%以上 を謳っていても同様のことはありうる。実際、アメリカの調査ではAmazonで販売されているNMN製品の70%以上が実際にはNMNが入っていなかったという残念な報告もあるようだ。
純度が高く、品質をきちんと保ち安全に製造することが認められた工場で製造されているものが安心。同じNMNでも純度が低いと、余計な増量剤や添加物によってむしろ逆に悪影響が出る場合もありうるし、また純度99%以上 を謳っていても同様のことはありうる。実際、アメリカの調査ではAmazonで販売されているNMN製品の70%以上が実際にはNMNが入っていなかったという残念な報告もあるようだ。
3つ目は、吸収率。
胃液や唾液でNMNのポテンシャルを損なうことなく最大限引き出せるよう、腸内でしっかり吸収できるカプセルを使用したものが良い。
胃液や唾液でNMNのポテンシャルを損なうことなく最大限引き出せるよう、腸内でしっかり吸収できるカプセルを使用したものが良い。
最後に、相乗効果の成分配合。
NMNは、PQQやコエンザイムQ10、フィセチンなど 、細胞に働きかけてエイジングケアに作用してくれる成分と掛け合わせることで、細胞の老化プロセスから老化細胞の除去まで全過程にアプローチすることに繋がり、効果をより発揮することが期待できるという。
NMNは、PQQやコエンザイムQ10、フィセチンなど 、細胞に働きかけてエイジングケアに作用してくれる成分と掛け合わせることで、細胞の老化プロセスから老化細胞の除去まで全過程にアプローチすることに繋がり、効果をより発揮することが期待できるという。
エイジングケア、ヘルスケア、ビューティケア関連の製品やサービスは常に世の中に溢れかえり、真偽不明な情報が錯綜するからこそ、個々が判断指標をしっかり持って、自分に合う製品を取捨選択できるようになっておきたい。
精神的な充足は肉体の健康があってこそ。今日は目覚めが良い、肌の調子が良い、体のキレが良い、それが毎日続いて体の調子の良さを実感できれば、仕事にも遊びにも全力投球できる。人生100年時代と言われ、将来的な高齢化社会が叫ばれる中、いつまでもハイパフォーマンスをキープして死ぬ直前まで人生楽しみたいというのは、誰もが思うこと。そのためにも、自分の体とはきちんと向き合って、お金と時間も投資していきたいものである。