NIGEL CABOURN|ナイジェル・ケーボン スペシャル インタビュー
ナイジェル・ケーボン 2009-10秋冬コレクション スペシャル インタビュー
「すごく気に入っているデザインを毎年進化させていきたい」
今年8月22日にオープン以来、「ナイジェル・ケーボン」のファンはもちろん、人気エリア・中目黒の新しいファッションスポットとしても話題のショップ『THE ARMY GYM - Nigel Cabourn』。デザイナーのナイジェル・ケーボンさんに改めて2009-10秋冬コレクションのコンセプトを聞きながら、web shopping rumors(ルモアズ)のラインナップに注目!
Text by OPENERSPhoto by Jamandfix
80年近く経っても残っていたエベレスト挑戦の服の破片からインスパイア
ショップ『THE ARMY GYM - Nigel Cabourn』は気に入ってくれましたか?
──はい。ナイジェルさんがおっしゃっていた「小さいけれどコンセプトの強い店」そのものですね。
ありがとう。
──今シーズンはこの路面店のほかに、ビームス プラスや伊勢丹新宿店メンズ館など取り扱いが増えていますが。
自分のブランドのコレクションは、服のつくりにもとても凝っていて、とくに「オーセンティックライン」は英国の大量生産できないオールドファッションな工場でつくっているので、ほかと違ったユニークな面がある反面、少量生産です。「ナイジェル・ケーボン」はエクスクルーシブなブランドにしていきたいので、露出が増えるのはちょっと戸惑いますね。
──今シーズンのコレクションのテーマは?
じつは、私がミリタリーウェアのアーカイブを研究したりコレクションしていることを、英国のロイヤル・ジオグラフィック・ソサイエティが知って、研究所に招待されたんです。そこで、1920年代にエベレスト遠征隊に参加し、1924年の遠征で頂上付近で行方不明になり、1999年に遺体が発見されたジョージ・ハーバート・リー・マロリーの洋服の破片を見ることができました。80年近く経っても残っていたんです。それを見たときに、山をテーマにしようと思いました。
──マロリーは、世界で初めてエベレストに登頂したかどうかいまでも論議されているひとですね。
そうです。マロリーとその相棒のアンドリュー・アーヴィン、そして、1953年に人類で初めてエベレストの山頂に立った英国登山隊エドモンド・ヒラリー卿。「ナイジェル・ケーボン」の今季のLIMITED EDITIONでは、ヒラリー卿とANTARCTICA(南極大陸)をテーマにしました。
──どういう部分に興味をもったんですか?
ヒラリー卿は、第二次世界大戦のときの軍服をカスタマイズして登頂にアタックしました。その機能性に興味が湧いて、ビンテージコレクションを研究するようになったんです。生地のオーセンティックさ、ディテールの機能性、とても興味深いですね。
──ナイジェルさんの服づくりの姿勢を教えてください。
コレクションについては、毎シーズン、新しいテーマ・コンセプトを考えることからはじめます。ただ、前のシーズンのデザインをアップデートしていく、改良していくこともとても大切で、それも自分のデザインの特徴です。
──ビームス プラスの完全別注の「ANTARCTICA PARKA」などまさにその好例ですね。
そう。MALLORY JACKET(マロリージャケット)などもそうですね。もっとよく、もっと着心地よく、いままでのデザインのなかで、すごく気に入っているデザインを進化させていきたい。
──2010年春夏コレクションも楽しみにしています!
THE ARMY GYM - Nigel Cabourn
東京都目黒区青葉台1-21-11 #103
Tel. 03-3770-2186
営業時間|11:00~20:00
ナイジェル・ケーボン
OUTER LIMITS
Tel. 03-5457-5631
http://www.outerlimits.co.jp/
http://www.cabourn.jp/