「misaharada」デザイナー 原田美砂インタビュー
“ハッピーでHopefull&Dreamfullなコレクション”
「misaharada」デザイナー 原田美砂インタビュー
原田美砂さんがつくる帽子は、欧州・英国の文化がしっかり感じられて、
ウィメンズ「misaharada」もメンズ「him│misaharada」もハンドメイド的なオートクチュールの香りも漂う。
ロンドンで精力的に創作に向かう美砂さんに、今シーズンのコレクションの特徴などを聞いた。
Photo by Jamandfix
「今シーズンのイメージテーマは、ある恋物語からはじまります」
──「misaharada」と「him│misaharada」の今シーズンのコンセプトを教えてください
2009春夏コレクション全体のイメージテーマは、あるロンドンボーイが南国から来たイパネマの少女に恋をするという、恋物語からはじまります。
レディスのテーマ「a girl from Ipanema」は、南国から来た冒険心のあるチャーミングな彼女が、都会に情熱と元気を与えてくれるようなユーモラスでトロピカルなコレクション。
そんな彼女に恋をする男の子がテーマのメンズコレクション「Rip tide」は、都会に疲れた彼が再び大きな夢をもって南国に渡るというハッピーでHopefull&Dreamfullなコレクションです。
──web shopping rumorsに新作を加えられましたが、とくにオススメのものは?
素材では、夏らしく、ラフィア(植物の葉の部分を加工した天然素材)のような紙を編み込んだ自然素材や鮮やかなプリント生地に注目してください。
デザインでは、羽の仕様に、プリミティブ/トライバル風・デコラティブ/グラマラス風とアレンジしてあり、とてもこだわった仕上げになっています。
オススメは、「LYLE」ですね。ぜひご覧ください。
──美砂さんがデザインするときに大切にしているものは?
私のデザインにはオートクチュールの基盤があって、そこからさまざまな帽子が生まれ出ていることをわかっていただけたら幸いです。
──帽子を着こなしにうまく取り入れるコツや楽しみ方を教えてください
う~む。そうですね、あまりその日のコーデネイトにがっちり入れ込むよりも少し外して、「ちょっとこの帽子をかぶってしまいました!」ようなアクシデント的な要素が今のスタイリングに一番欠かせないのでは。“かぶっちゃった勝ち”がいいと思います。
──それでは、美砂ファンにメッセージを
うちの帽子を何個かかぶっていただいて、その型やデザインの違いを分かっていただけたらうれしいです。
「ちょっと変わってるぞ! 何だか面白い!」と思っていただけたらデザイナー冥利につきます。
帽子をかぶり、楽しんでいただくのが私の使命(?)みたいに感じます。