ひとつとしておなじものはない、砂漠の民のシルバーアクセサリー
ひとつとしておなじものはない
砂漠の民のシルバーアクセサリー
サハラ砂漠を駆け巡るトゥアレグ族。かつてサハラの交易で中心的役割をはたし、列強の植民地政策にも激しく抵抗した誇り高きノマドたち。厳しい環境のなかで培われた彼らの美意識は、ここで紹介するアクセサリーひとつひとつに息づいている。
あたたかみとありがたみ
「アフリカの水を飲んだら、またアフリカに帰ってくる」
一度訪れたものの心をつかんではなさない、アフリカの魅力を表現した言葉だ。
オウプナーズに連載「アフリカの風」を寄稿している浅野典子さんも、アフリカに魅了されたひとり。こんかいは、彼女自身が現地のトゥアレグ族から仕入れてきた、ハンドメイドアクセサリーをご紹介したい。
インディゴの青い衣を纏い、サハラ砂漠をラクダに乗って旅した遊牧民族、トゥアレグ。厳しい環境で生き抜き、そして戦ってきた彼らは「青い戦士」「サハラの支配者」と称され、その誇りと不屈の精神はいまも受け継がれているという。
アフリカの民族衣装やアクセサリーは、部族によりカタチや色、素材などオリジナリティに富んでいるが、トゥアレグのシルバーアクセサリーは、神秘的な意匠と精緻な細工を特長としている。
しかし精緻だからといって、無機質で冷たい印象を受けないのは、トゥアレグの民がひとつひとつを手作業で生み出しているからだろう。
たとえば左の写真のネックレストップ。メノウに、一刀ずつ丁寧に彫られた細かな銀細工が組み合わされているが、その模様をカタチづくるラインや表面の有機的な流れが、ひとの手をかえしたというあたたかみとありがたみを感じさせてくれる。細かなキズや歪みすら、作品を引き立たせる風合いとしての役割をはたすのだ。
そして、ひとつとしておなじものはないというのが、既製品では得られない、身に着ける悦びをいっそう増してくれる。
アフリカの子どもたちを支援
これらシルバーアクセサリーを集めたショップが、web shopping「rumors」に『African Market Café by AFRICAN JAG PROJECT』として出店している。
かの名ジャズトランペッター、マイルス・デイビスをはじめ、トップクリエイターやセレブリティたちをも魅了したトゥアレグのアクセサリー。African Market Caféでは、浅野さんのお眼鏡にかなった逸品ばかりがそろっている。
なおここでの収益の一部は、アフリカの子どもたちへの支援を目的とした「AFRICAN JAG PROJECT」として、エイズ感染の子どもたちなどへの支援金として寄付される。
アフリカの魅力を知ったら、なかなかはなれることはできない。
そのことをあなた自身で証明してみてください。