ヒステリック グラマー「THE ROCKING MACHINE」
Fashion
2015年3月10日

ヒステリック グラマー「THE ROCKING MACHINE」

ヒステリック グラマー × メディコム・トイという関係性──
うまれたのは「いやらしい黒豆」!?

ともに業界の寵児としてその名を馳せている、ヒステリック グラマーとメディコム・トイ。
今回ご紹介するのは、この2社によるコラボレーション・プロダクトです。

Photo by Jamandfix

ヒステリック グラマーと、さまざまなアーティストとのコラボを手掛けてきた玩具ブランド、メディコム・トイとのコラボレーションが実現。

既発であるメディコム・トイの、「あの映画」にて主人公が凶器として使用し注目を浴びた「THE ROCKING MACHINE」のプロップレプリカは「白」であったが、こちらはヒステリック グラマーのデザイナー、北村信彦氏による「黒」という色指定が加えられた特別バージョンとなってます。

磨き込まれたFRP製のボディは、異様なまでに黒光りしており圧倒的な存在感を放っている。多少の冒険心が必要となるものの、部屋のオブジェとして申し分ない出来栄えです。
もちろん特別バージョンのため、数に限りがあります……。

この「THE ROCKING MACHINE」黒バージョンについて北村氏にコメントをいただきました。


「白」の次は「黒」だろう、と(笑)

──そもそもメディコムさんとの出会いというのはいつごろだったのでしょうか?

北村 アーティストを通してが多いかな。メディコムさんは海外アーティストといろいろコラボレーションをしているじゃないですか? そのアーティストからつながった気がします。たしか「BE@RBRICK World Wide Tour」のときだったかな。

──どういった経緯でこのコラボは実現したのでしょうか?

北村 これはまず、ジョニオくん(高橋 盾 氏/UNDER COVER デザイナー)の事務所かなんかで白い通常版を見かけて、「あぁ、時計じかけのアレだ」と。アレックスの部屋に飾ってあったキリスト像もあってね。聞いたところメディコム・トイがつくってる……ということで、すぐに電話して「僕も欲しい」といったのがきっかけですね。

ヒステリック グラマー × メディコム・トイという関係性──<br>うまれたのは「いやらしい黒豆」!?

──黒にした理由というのは?

北村 「白」の次は「黒」だろう、と(笑)。ホントは「クローム」も欲しいんだけどね。1個サンプルつくろうか、なんていってますけどね。

──できあがっての感想は?

北村 ん~、「白」より強そうに仕上がってますよね。いやらしいし。

──(笑)黒光りというのが、いろんな意味を感じられます。

北村 黒豆みたいでね。おいしそうだよね。

──ご自宅にも飾られていますか?

北村 「白」と「黒」両方飾ってます。ぜひ「クローム」も並べたいなぁ。

──意外だったのですが、メディコムとの正式なコラボは今回がはじめてだったんですよね?

北村 そうなりますね。つぎのコレクションでも、メディコムがKAWSとやっている「OriginalFake」がオープン2周年ということで、アンディ・ウォーホルを題材にコラボをしています。
そういえば、メディコムの会社は僕の自宅に近いんですよ。

──ご近所なのに、海外アーティストを経由して……というのが面白いですね。

北村 まわりからかためていくタイプですから(笑)。

ヒステリック グラマー × メディコム・トイという関係性──<br>うまれたのは「いやらしい黒豆」!?


価格|12万6000円
THE ROCKING MACHINE


ヒステリック グラマー × メディコム・トイという関係性──<br>うまれたのは「いやらしい黒豆」!?

北村 信彦
ヒステリック グラマー デザイナー

東京生まれ。1984年、モード学園卒業後に(株)オゾンコミュニティ入社。ファッションブランド「HYSTERIC GLAMOUR」を立ち上げる。60年代後半~80年代前半のロック・アート・コミック・ポルノグラフィなどサブカルチャー的アイコンをエポックかつノスタルジックにアレンジし洋服として表現。以来、FASHIONとARTの融合を目指し、現在は6つのファッションレーベルと写真集のプロデュースをおこなっている。

現在小誌にて、自らが運営するギャラリーでの出来事を紹介する「~Amazing Tales of RAT HOLE~ ネズミの穴~」を連載中。

           
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