『L&KONDO É FATTA』のクラッチバッグ
『L&KONDO』の新ブランド『L&KONDO É FATTA』
近藤かねよしさんがクラッチバッグをデザインした理由
「大人が持てるおしゃれでスポーティーなバッグ」をつくれば、かならず新しいマーケットができると伊勢丹のバッグ売場のバイヤーに口説かれた『L&KONDO』の近藤かねよしさん。新ブランド『L&KONDO É FATTA』は、そのデザインからスタートした。
Photo by Jamandfix
“ある人”を満足させるための、新しいクラッチを
「男は大人になっていくと、移動手段がクルマになったりして、大きなバッグを必要としなくなります。ぼくも週末のオフの日はバッグを持たない。携帯電話もコンパクトになって、ポケットで用が足りてしまいます」と近藤さん。
懇意にしている伊勢丹新宿店のバッグ売場のバイヤー氏と話しているうちに、クラッチバッグを求める人は根強くいるが、従来のクラッチのイメージをくつがえすようなデザインのものがないと言われ、「近藤さんが新しいクラッチバッグをつくってください」という展開になったそうだ。
そのターゲットは、ずばり伊勢丹のバッグ担当の副本部長。「海外出張なども多い副本部長さんが気に入って使ってくれるクラッチバッグを」とデザインに取り組んだ。
ファーストモデルができて、それを副本部長にプレゼントしたところ、とても好評で愛用してくれているという。「必要最低限のものを入れてスマートに持てて、流行の細身のスーツなどにもフィットするクラッチバッグなら、それを積極的に持ちたいという“第3極”の大人がいるはずです」。
改良を加えながら、軽く、気軽に、おしゃれに
副本部長に贈ったファーストモデルには、ふくらみを押さえるベルトは付いていなかったそうだ。さらに、ファスナーを開けると単独のポケットだったものを、中に入れたものを取り出せる口に変更。「取り出すときにいちいちベルトを外すのも面倒」という理にかなった改良が加えられた。
「とにかく、軽量にしたかったので、牛革を用いながら、ボディはPVC貼りの撥水加工素材にしました」。
『L&KONDO É FATTA』のコンセプトである、スポーツ、トラベル、ビジネスのシーンを軽々とまたいでオールラウンドで使いこなせる気軽さとファッション性を兼ね備えたクラッチバッグは、これまでのクラッチバッグの固定されたイメージをくつがえす“持つ人のセンス” をアピールしてくれる。