第1回 CELUXの山崎もも子さんと語る(1)
Fashion
2015年3月19日

第1回 CELUXの山崎もも子さんと語る(1)

第1回 CELUXの山崎もも子さんと語る(1)

お待たせいたしました。いよいよコンテンツをスタートします。小沢 宏です。タイトルにある通り、オウプナーズでは特にファッションのクリエイティブに関する「コラボレート」を軸に、商品制作に関わるさまざまな人、その制作過程、そしてweb shopping magazineのrumors(ルゥモアズ)での限定販売までを視野に、ライブ感あるメッセージを発信していこうと思っています。

そこで第1回は、僕自身のウォーミングアップも兼ねて、すでに昨年から進行中のコラボ制作をレポートします。お相手はLVJグループのCELUX(セリュックス)。ご存知のようにCELUXは今年でオープン5周年を迎えます。その5周年記念ともリンクする商品制作のやりとりを少しご紹介します。CELUXのMDの山崎もも子さんにもご登場いただきましょう。

photo by FUKUDA Emiko

CELUX8階ラウンジにて

まず、僕の思うCELUXの話から……

CELUXは、2002年9月にメンバーズサロンが設けられた、日本でおそらく唯一の会員制サロンであり、日本だけのオリジナルの会員組織です。
東京・表参道「ルイ・ヴィトン表参道ビル」の会員専用エレベーターに乗って8階へ。現在は6階と8階の2フロアがCELUXのスペースで、8階は天井が高く伸びやかな空間が広がるメンバーラウンジフロアとなっています。
CELUXのPR&Communicationを担当する井上愛子さんによると、「CELUXはメンバーが興味あることをいち早くリサーチし、モノとサービスとイベントで、新しいライススタイル全般を提案していく会員制サロン」とのこと。
メンバーの興味の高いファッションアイテムは会員向けのエクスクルーシブ・アイテムをオリジナルでつくったり、ファッション以外の話題の商品も先行販売などで優先的に手に入れることができ、さらに他では手に入りにくいお菓子や玩具の名入れ&ギフトサービスなども積極的に展開しています。

あくまでサロンなので、表参道でショッピングしてちょっと疲れたメンバーがお茶だけしに来るとか、仲間が集まるのに利用されたりもするそうで、今春よりバレーパーキングサービスも始めるそうです。とにかく居心地の良いスペースとサービスで僕も大好きなサロンです。

僕のモノづくりの姿勢を少し

プロフィールにも書きましたが、BEAMSとコラボしたブランド「coffee and milk」が順調にスタートし、今度はUNITED ARROWSとも新しい取り組みが始まります。さらにCELUXともお付き合いがあるんですが、人によっては“CELUXと取り組んでいるんだから他とはやりません”というスタンスのクリエーターもたくさんいると思いますが、僕は基本的に「楽しければどことでも組む」と思っています。そういう意味で、CELUXもフットワークが軽いなと思いますね。

去年、フレッド・ペリーのポロシャツを5人のクリエイターが“リ・クリエーション”して枚数限定で販売するというプロジェクトがあってとても好評でしたが、海外のファッションデザイナーが参加するなかで、僕が指名されて5人の中に入ったことは非常に光栄な出来事でした。

CELUXの人たちは、世の中的な評価とか格とかはあまり関係なくて、商品、気分、センスが良ければOKというのは、作る側にとってもすごく大切なことです。
今は、ロゴが入ってないと……とか、持った瞬間それがどこのものかわからないとイヤだという消費者が多い中で、CELUXは割と難しいことにチャレンジしていると思います。でもそのアティチュードが素晴らしい。
CELUX自体の成り立ちも共感できるし、コラボに関しても実にいろんなカタチを模索しているのがわかります。

僕は自分はファッション芸者だと思っているんですよ(笑)。お呼びがかかれば、どこのお座敷にでも行って、楽しければノッていく。今の時代の空気はそのほうがリアルにキャッチできると思っています。

では、次回は山崎さんとの実際のやりとりをご紹介します。

続く

取材協力
CELUX(セリュックス)
TEL.03-5410-8231
www.celux.com

「セリュックス」への入会は原則として既存メンバーの紹介が必要です。
入会金21万円、年会費26250円です(2007年1月末現在)

           
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