第5回 ブランド『coffee and milk』×OPENERSコラボ完成!(2)
Wanna be coffee and milk?(2)
インターナショナルギャラリー ビームスに、この服があることの意味。
小沢 宏×窪 浩志(ビームス メンズ統轄部 部長 クリエイティブディレクター)
小沢さんとビームスの窪さんの2人が手がけるブランド『coffee and milk』は、現在ビームス10店舗で扱っている。
なぜ小沢さんは、何故インターナショナルギャラリー ビームスで販売する服をつくりたいと思ったのか?
その思いに迫る。
Photo by Jamandfix
勝手な思いこみから生まれた『coffee and milk』
──大事なポイントなんですが、なぜ『coffee and milk』はギャラリーでなくてはならなかったんですか?
小沢 それは、僕の勝手な思いこみなんですが、ギャラリーがいまの空間になってから、また一段と好きになったんですね。音楽は一切流れていなくて、静寂ななかに緊張感があって、お客さんも服と向き合いながら、ちょっと距離感をもって眺めているのがとてもクールな感じで。単純にかっこいいなって思います。
そこに、ちょっとポップで楽しくてハッピーなものが入ってくれば、もっとワクワクするんじゃないか? そう思って、勝手な押し売りを窪さんにしたんですね。2006年の正月あけぐらいかな。
窪 インターナショナルギャラリー ビームスができてちょうど15年目のリニューアルオープンのとき、“ギャラリー”という名のもとで、ビームスのなかのギャラリー的スペースをどう表現するかを考えたんですね。
当初からもちつづけた、洋服をアート作品に見立てて、いろんな国から垣根なくいいものを探して提案するというコンセプトは貫きながら、いまの空気感ならこうじゃないかと。いろんなジャンルの服がある空間で音楽をかけてしまうとひとつの色に染まってしまうので、音楽は一切かけていません。
それと、店舗設計担当の南雲浩二郎さんの「ニューヨークの美術館、D.I.A Center for the Artsの空気感、緊張感を表現したい」という思いも重なっています。
小沢 セレクトショップの現在は、何をどう選んで、選んだものをどういうふうに編集して、どう伝えていくかという演出力と構成力が問われています。そういう意味で『coffee and milk』のアイテムをみると、ギャラリーぽくはない。でも、こういう異分子が混ざることで、クールなアイテムたちとおたがいがよりよく共鳴するんです。
窪 ですから小沢さんの『coffee and milk』の提案は面白かったですね。アレキサンダー マックイーンのジャケットに『coffee and milk』のTシャツを合わせたり、いろんなものを合わせて、リラックスして着てほしい。だからギャラリーのなかでのカンフル剤的存在ですね。小沢さんが狙っていたとおりの。
小沢 ワンブランドでまとめるより、いろんな要素が混じり合ったほうが、新しい意味が出てくるんです。
──ブランド名はなぜ『coffee and milk』なんですか?
小沢 コーヒーの黒とミルクの白はモノトーンで、デザインやプリントがカジュアルでも、ベースがモノトーンなら、ギャラリーのコンセプトとは馴染みがいい。まぁ、言葉遊びの範疇ですけどね。
窪 ブランドロゴのラフは、小沢さんが手で描いたもので、それを修正していまのロゴになっています。
小沢 窪さんとふたり組のブランドなので、漫才コンビ的(笑)に、ポップでキャッチーで、ひとことで覚えてもらえるものにしました。プライスタグなどもおカネがかってますので(笑)見てください。
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