DESIGN /
PRODUCT
2022年6月12日
新進気鋭のプロダクトデザイナーが提案する、ドライフラワー用の花器|SEIKI DESIGN STUDIO
SEIKI DESIGN STUDIO|セイキデザインスタジオ
所作を通して豊かさの再考を喚起させるプロダクト
国内外のクライアントと協働し、戦略開発からアウトプットまで一貫したデザイン活動を行うプロダクトデザイナー・石井聖己氏(SEIKI DESIGN STUDIO)。オフィスを京都に設け、この土地が受け継いだ美意識や文化を自身のデザイン活動に昇華している彼のセルフプロダクト「KOVA」に注目したい。
Text by WAKABAYASHI Satsuki
“花をいける”という行為とその精神的な感覚に着目し、「いけるという行為は、たとえ花が枯れていても行うことができる」というコンセプトのもとに誕生した、石井聖己氏による花器「KOVA」。
一見木材に見せる素材は、ソフトウッドをハードウッドに変化する技術を利用した「KEBONY」というもの。内側には乾燥させた杉の葉を敷き詰め、こちらにドライフラワーが刺さるという仕組みになっている。
実際に刺してみるとザクッと感触が得られ、剣山にいける所作を想起させる。その花器の様子を前にして、石井氏による「枯れていてもまだなおいきている花の美しさを見出すのは人の心だと思う」という言葉を実感するだろう。こちらの製品は受注販売のみの対応となっている。
KOVA
価格|5万5,000円~16万5,000円
価格|5万5,000円~16万5,000円
問い合わせ先
SEIKI DESIGN STUDIO
https://www.ishiiseiki.com/