生活に心地よさを与える新しいライフスタイルブランド「70cm の景色」|DESIGN
DESIGN / PRODUCT
2020年3月24日

生活に心地よさを与える新しいライフスタイルブランド「70cm の景色」|DESIGN

DESIGN|70cm の景色

ブランドテーマは“心に届くプロダクト”

ライフスタイルブランド「70cm の景色」。ブランドのスタートと同時に3つのプロダクトを展開する。日本人の感性に響くアイテムが出揃った。

Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)

丹精にデザインされたプロダクトが揃う

ライフスタイルブランド「70cm の絵景色」は“心に届くプロダクト”という考え方を軸にしたデザインで、新しい空間を提案する。
椅子やソファが暮らしの中心になった現代でも、つい床に座ったり畳でごろごろしてしまうような日本人らしい心地よさの感覚を、床に座ったときの目線の高さ、「70cm」がブランド名の由来だ。
心が安らいでいるときの視線の高さであり、また近しい人との距離感の意味も含まれているという。
ブランドのスタート同時にリリースされたのは若手クリエイターをデザイナーとして起用した3つのプロダクト。現代のライフスタイルに沿ったプロダクトを各クリエイターの視点から生み出した。
『時を生ける』は、好きな植物を飾ることができる壁掛けの花器。かつての日本人の暮らしは、掛け軸や生け花によって季節の移ろいを感じていた。デザインを手掛けた西尾健史氏は、そのことを現代のライフスタイルに沿った形へと落とし込み、部屋に時計を掛けるように植物を飾ることができるプロダクトを作り上げた。
見立てた植物の角度を変え、様々な表情をつけることが可能。プレート裏面にはフックがあり、時計と同じように壁に掛けるか、もしくはテグスや紐を巻きつけ吊るすか、2 通りの飾り方がある。また、生ける植物は徐々にドライフラワーとなるため手入れも少なく、より気軽に楽しめる。
また西尾氏は小さなサイズがかわいらしいテーブル『高台』もデザイン。そもそも高台(こうだい)とは、茶碗やお椀などの底にある輪状の基台のことで、お椀を持ちやすく、人が美しい所作で使えるよう付加された機能だ。その古くからある機能をこの『高台』でも、大切なものをのせ、使う人たちの時間を丁寧に扱うためにデザインとして落とし込んだ。
ミニマルなフォルムは旋盤機で回転するブナに刃物を当て、職人の手作業でひとつひとつ削り出してつくったもの。真っ平な上下の台座面や側面の曲線美に職人の技が感じられる仕上がりが特徴だ。
種類は4種類でそれぞれがランダムな高さで上下の面の大きさも異なる。上下を逆さにして使ったり、組み合わせる楽しみもある。ミニマルであえて存在感をなくしたデザインは、現代の生活のさまざまなモノに溶け込む。
観葉植物なペットのえさ台など、ユーザーの環境によってさまざまな使い方ができるのがうれしい。
そして小宮山洋氏が手掛けたのが『ココココ』。自由な組み合わせができるコの字型の家具だ。「あっ、こんな使い方が出来たんだ!」と生活の中であたらしい体験が生まれるようにと、作り手側ができるだけ家具の用途を決めず、置き方や使い方を限定していない。
床に座ったときのローテーブルにしたり、棚な子供の勉強机、机の下の収納になったり、はたまなオブジェを置く台になったり、横置きでも縦置きでも裏返しても、大小の組み合わせでもよさそうだ。
ネーミングの由来となったカラーリングされたコの字部分は、高級感のあるなめらかな木肌のメープル木材を使用。その他の大部分は軽さと反りの少なさが特徴のランバーコア材でできている。
「70cm の景色」は日本人の感性に合う繊細なプロダクトが揃っている。空間に彩りを取り入れてみてはいかがだろう。
時を生ける
デザイナー|西尾健史
価格|7500 円(税別)
サイズ|Φ180×D30mm
重量|300g
カラー|シルバー / シャンパン / ゴールド
素材|アルミニウム(リング部分)/ スチール(プレート部分)
高台
デザイナー|西尾健史
価格|3500円~5500円(税別)
サイズ|Φ120×H66mm~
重量|220g~
カラー|グレー / ホワイト / レッド / イエロー
素材|ブナ(ビーチ)無垢材
ココココ
デザイナー|小宮山洋
価格|6万4000 円(税別)
サイズ|450mm×345mm×150mm(2 個) / 450mm×345mm×300mm(2 個)
重量|9kg
カラー|ホワイト/グリーン/レッド
素材|ランバーコア材/メープル材
問い合わせ先

70cm の景色
https://kesiki70.com/

                      
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