二俣公一による「キウル ベンチ」発表と販売記念の展示"Landscape of Design" | Artek
DESIGN / PRODUCT
2019年9月20日

二俣公一による「キウル ベンチ」発表と販売記念の展示"Landscape of Design" | Artek

Artek|アルテック

日本とフィンランド、自然とともに生きる両国共通の生活文化と価値観を表現したベンチ

2019年4月、ミラノデザインウィークにて、フィンランドと日本の外交樹立100周年を祝うアルテックの「FIN/JPN フレンドシップ コレクション」のひとつとして発表された「キウル ベンチ」。空間・プロダクトデザイナー二俣公一によるデザインのアルテック新コレクションがいよいよ日本発表、世界初の発売を迎える。その全貌とは。

Text by WAKABAYASHI Satsuki

自然と文化を背景にデザインと機能性を兼ね備えた製品

今年の春、ミラノデザインウィークにてアルテックより発表された「キウル ベンチ」。
そしてこの秋、満を持して日本でのキウルベンチの発表と世界初の販売が開始されるという。
「キウル」はフィンランド語で「桶」を意味する言葉で、デザインの出発点は日本とフィンランドのある繋がりにさかのぼる。
デザインを手がけたのは空間・プロダクトデザイナー二俣公一。彼は広大な自然にその身を委ね、体や心を清めるとともに、第三者とのコミュニケーションが生まれるサウナや温泉といった公衆浴場の文化に着目した。
特に注目したのが日本の伝統的な桶とフィンランドのキウル。
どちらも木から生み出される柔らかな丸いフォルムで、ここから両国の文化の「温かさ」を感じとることが出来る。
それは広大な自然にその身を委ね、自らの暮らしに取り入れれることで、自然と共に生きるという、両国共通の価値観とも言える。
デザイナーは広大な自然と文化、歴史を背景に、デザインと機能性を兼ね備えた製品を作りたいと考え誕生したのがこのユニークなフォルムのベンチだ。
腰掛けるという役割はもちろん、桶を思わせる両端の篭の中にはあらゆる物を収納することができ、暮らしの数だけ使い方が存在する、そんな創造力を掻き立てるプロダクトに仕上がった。
日本発表と販売開始を記念して、東京・表参道のArtek Tokyo Storeでは"Landscape of Design"という展示も行なわれる。
写真家 津田直によるフィンランドの雄大な自然を映し出した写真を背景に、「キウル ベンチ」の原点を巡るウィンドウディスプレイを展開、更に地下1階では、暮らしにおける使い方のヒントを展示するなど、立体的にその世界観を知れる内容だ。
また、会期中には二俣公一氏を迎えてトークイベントを開催するなど、目白押しだ。
世界でいち早く発売される「キウル ベンチ」と、その背景に広がる“Landscape”を感じにこの秋はArtek Tokyo Storeへ足を運んでみてはいかがだろうか。
展示"Landscape of Design"
会期|2019年10月16日(水)~
会場|Artek Tokyo Store
住所|東京都渋谷区神宮前5丁目9-20 1F・B1F

レセプション
日時|2019年10月15日(火) 18:00~20:00
開場|Artek Tokyo Store

トークイベント
日時 | 2019年10月26日(土) 17:00~18:00
会場 | Artek Tokyo Store
登壇者 | 二俣公一
                      
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