LIVING EDITION｜4人組のデザインスタジオ「2TONE」に注目
LIVING EDITION｜リビングエディション
西武渋谷店インテリアフロア「LIVING EDITON」特設ギャラリースペース「Preview」
4人組のデザインスタジオ「2TONE」に注目
モダンな家具や雑貨をはじめ、素材やデザインにこだわったインテリアまで、上質で個性あふれる話題のインテリア専門店11ショップが集結した西武渋谷店B館地下1階「LIVING EDITION（リビングエディション）」。
“未来の価値を表示する”をコンセプトに、これから活躍が期待される若手クリエイターを紹介していくスモールギャラリースペース「Preview（プレビュー）」の第1回に、自身で工房をもち、デザインだけではなく製作まで一貫しておこなう4人組のデザインスタジオ「2TONE」が選ばれ、作品を展示している。
Text by KAJII Makoto （OPENERS）
スモールギャラリー「Preview」のキュレーションは青木昭夫氏が担当
今後が期待される新進気鋭クリエイターを紹介するスモールギャラリースペース「Preview」のキュレーションは、クリエイティブディレクターの青木昭夫氏が担当する。
記念すべき第1回にデザインスタジオ「2TONE」を選んだ理由を、「彼らは自身で工房をもち、デザインだけではなく確かな感触を大切にしながら木工による家具や小物、シルクスクリーンによるファブリックの製作を日々おこなっているクリエイターです。使うひとを喜ばせる丁寧なものづくりと要素を削ぎ落としながらも挑戦的なデザインをおこなっている2TONEをぜひご注目ください」と推奨する。
このギャラリースペース「Preview」は、3カ月をめどに入れ替わる予定で、第1回の「2TONE」も9月上旬まで期間限定での展示となる。
結成間もないユニットだが、キャリア豊富な注目のデザインスタジオ
デザインスタジオ2TONEは、「ダイレクトに力を込めて何かを実感するような体験がだんだんと減ってきているように感じられる日々の生活で、私たちの“確かな感触”が、誰かが手にするその瞬間までより長く持続するようなものづくりをしていきたい」──という思いから、デザインはもちろん、制作までを一貫しておこない、制作するための場所をもち自らの手でつくることを大切にしている。
オイルフィニッシュの家具は丁寧にデザイン・制作され、「HYAKUSHIKI（百式）」という木箱のシリーズは100通り異なるデザインを制作していくというユニークな提案も。また、ものづくりへのアプローチの基本に、“木と布”のふたつの素材があることも特徴で、家具、店舗内装飾品や什器などの木製品はもちろん、家具に扱われるファブリックもオリジナルでデザイン・制作。ファブリックはインテリアにとどまらず、服飾品やアクセサリー、雑貨への展開もおこなっていて、“木と布”の素材の掛け合わせが、2TONEのものづくりの世界観と可能性を広げている。
西武渋谷店B館地下1階「LIVING EDITION（リビングエディション）」
東京都渋谷区宇田川町21-1
Tel. 03-3462-0111（大代表）
営業時間｜（月～土）10:00～21:00、（日祝休日）10:00～20:00
http://www2.seibu.jp/shibuya/interior-shop/
2TONE（ツートーン）
2012年4月より渡邊義徳、渡邊恭枝、長津 徹、竹内優美の4人で活動開始。主に渡邊（義）と長津が家具のデザイン・制作を、竹内がプリントファブリックの制作を担当し、渡邊（恭）はパタンナーとしての経験を生かし服飾関連作品の制作を担当する。家具にとどまらず、店舗・住居内装や展示什器などのデザイン・制作もおこなう。国際家具デザインコンペティション旭川入選（渡邊）。札幌スタイルデザインコンペティショングランプリ（長津）。
http://2tone.jp/