卓球台にもなるオフィス家具? i+(アイプラス)の新作|i+ 
DESIGN / PRODUCT
2018年2月14日

卓球台にもなるオフィス家具? i+(アイプラス)の新作|i+ 

i+|アイプラス

オフィスファニチャーにもアイがなくっちゃ!

創業から126年という歴史を誇り、オフィスファニチャーの大手として知られるイトーキ。一方、1983年に創業し、ヨーロッパの優れたオフィスファニチャーを数多く日本に紹介してきたインターオフィス。その両者(社)が協業し、先進的かつ高級感溢れるオフィスファニチャーを提案するブランドが、今回紹介するi+(アイプラス)である。

Text by Kawase takuro

直感的な使いやすさと自由度の高いデザイン

プロデュースとデザインを手がけるのは、インターオフィス代表取締役であり、建築家でもある寺田尚樹氏。さらに、テキスタイルデザイナーの安東陽子氏、照明デザイナーの岡安泉氏を招聘することで、i+のデザイン哲学をさらに深みあるものへと昇華している。

第3回目となる今回の新作発表でまず驚いたのが、こちらの卓球台にもなるミーティングテーブルだ。フリーアドレス(オープンスペースを社員が自由に使える)が採用されているオフィス環境が増える中、使い勝手のいいシンプルな大型テーブルに着目。終業時間になったら、他部署のメンバーも加えて社内で卓球大会という使い方もできる。ビジネスカジュアルが容認される職場が増え、ますます個の自由な働き方にも注目が集まる現状に見事に対応し、さらに遊び心を付け加えているのだ。

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「プロダクトをシンプルかつクセのないものにすることによって、同じテーブルでも汎用性を持たせています。ミーティングテーブル、カフェテーブル、ダイニングテーブル、卓球台…と一つのテーブルにいろいろな顔を持たせることにより、用途をシーンごと、時間ごとに変えられるフレキシブルなプロダクトになるようにデザインしています。レイアウト変更の自由度は、1日の時間の流れによる用途の変化にも対応できるようにしました。例えば、同じ空間で朝の食事をし、昼は仕事をし、夜はレクリエーションも楽しむということが可能になるような、1日の中でも用途が異なるレイアウトにフレキシブルに対応できるプロダクトになるよう考慮しています」。(寺田氏)

テーブル上の白い小さなドット部分は、視覚上のデザインとしてだけではなく、実は電源用コンセントやUSBの差し込み口となっている。さらに、電源コードはテーブル脚部のスチールパイプに内蔵することで、究極のミニマリズムを具現化。ブラックとホワイトは、ドット部分を同色仕上げにすることでフラットな仕上がりに。中央のネット部分は、仕事中はパーティションとして機能。人数や使用状況に応じて好きな場所に取り付けられるアタッチドパネルなのだ。また、こちらのオリーブグリーンは、サスティナブル素材であるリノリウムを採用している。

ミーティングテーブル(オリーブ)
27万円~〜47万円 *電源コンセントを2口USBに変更する場合はオプション料が別途必要 
ピンポンパネル(1組)8万5000円

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「例えば(従来の)オフィスファニチャーに付属しているコンセントなどは、オーバースペックなものが多く、掃除しにくかったり、故障の原因になったりするものが多かったので、そこをよりスマートにより直感的に使えるように心がけました」。(寺田氏)

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写真右:アタッチパネル(1つ)\43,000

世界レベルで勝負できるデザインと質感

一方、ビジネスエグゼクティブのためのパーソナルデスクも、i+らしい洗練されたデザインと、使い勝手の良さを追求。サイドボードとデスクパネルをL字に組み合わせたシンプルな設計は、使う人のニーズに合わせて柔軟に対応。やはり、ここでもドット型コンセント端子と外から見えないケーブル収納を採用し無駄な要素を消し去っている。

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ホワイトにはメラミン化粧板、ブラックにはアクリル化粧板、オリーブにはリノリウムを採用。それぞれのカラーに合わせた素材選びで質感の高い仕上がりを追求。ブラックとホワイトのフレームはともに、クロームメッキ仕上げと同色の塗装仕上げから選ぶことができる。今回追加されたコートスタンドやタスクライトなどを組み合わせることで、自由度の高いレイアウトを可能にし、使う人本位にアレンジが楽しめる。

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パーソナルデスク
60万5000円~67万5000円
タスクライト
6万4000円
コートスタンド
7万7000円~7万8000円

「i+(アイプラス)で使用している素材は、国産品にこだわらず、例えば、天板の素材のリノリウムはオランダのもの、アクリル樹脂板はイタリアのものなど海外のものを採用することで、輸入商材とのクオリティのバランスを意識しました」。(寺田氏)

これからの日本のオフィス環境のために

都会的で洗練されたオフィスファニチャーと言えば、ついヨーロッパのデザイナーズばかりに目が行きがちだが、そんな現状に一石を投じる存在がi+(アイプラス)なのだ。オフィスはもちろんのこと、学校、公共空間など様々な生活空間に違和感なく溶け込みながら、新しいワーキングスタイルに寄り添うことができる。トータルでコーディネートすることはもちろん、すでに導入している海外デザイナーズファニチャーに合わせやすいという点も付記しておきたい。

2016年のローンチ時には3アイテムだったが、年を追うごとにラインナップが広がり、今回は6アイテムが追加。2017年には2度目となるグッドデザイン賞を受賞し、多くのアイテムがベスト100に選出されている。これほどモダンで使い勝手がいいオフィスファニチャーに囲まれて仕事ができたら、毎日が楽しく快適に過ごせるだろう。オフィスの移動や新規開設を検討している経営者や総務担当者に、i+(アイプラス)を提案してみてはいかがだろうか?

問い合わせ先

インターオフィス

TEL: 03-5771-7631

iplus-furniture.jp

           
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