PEN ITALIA|もつべきイタリアのペン
DESIGN / PRODUCT
2015年3月13日

PEN ITALIA|もつべきイタリアのペン

PEN ITALIA

もつべきイタリアのペン

スマートフォンのカレンダーにスケジュールを記入し、社内の伝言もメール、以前は署名が必要だったクレジットだってパスワード入力で決済できる。仕事や生活のなかで、筆記具の使用頻度は減るいっぽうで、所有している筆記具の数も少なくなるばかりだ。だからこそ1本、少し贅たくなペンをもってみるのもいいのではないだろうか。ここでは、長く愛用するのにふさわしい、メイドインイタリーのペンを紹介する。

Text by OPENERS

イタリアらしい色づかいとフォルム

ドイツと並ぶ万年筆王国イタリア。大胆な色づかいや遊び心あるデザインが、高級感や機能だけにこだわらないイタリアならでは。数多あるブランドのなかから、異なる価格帯の3本をピックアップ。

万年筆,ボールペン,OMAS,オマス

OMAS|オマス
1925年、ボローニャで創業。ギリシャ古典の研究者でもあった創業者のアルマンド・シモーニは、古代ギリシャ建築を思わせるデザインを万年筆に取り入れるなど、知性溢れるブランド哲学をもつ。 Emotion(感情)、Movement(動き)、Titanium(チタン)、Caoutchouc Effect(ラバー効果)という4 つのコンセプトで、2006 年に発表されたEmoticaコレクションは、弾力のあるチタンのペン先、世界初となる可動式のクリップなど、高級感と現代的な要素をあわせもった1本。万年筆のほか、ボールペンも。それぞれ2色ずつの展開。
万年筆「Emotica」(ブルーヴェニス)49350円 インターコンチネンタル商事 Tel. 03-6230-2577
ショッピングサイト rumorsにて好評発売中。

rumors

Campo Marzio|カンポマルツィオ

こちらは、1992年設立と比較的あたらしいローマのブランド。2000年にバチカン美術館の記念品としてペンをプロデュースしたのを機に、職人たちによるそのユニークなデザインを世界に広く知られるようになった。毎年トレンドに沿った新商品を発表しており、リーズナブルながらベテランの職人らによるハンドメイドのものがほとんど。なかでもいま人気なのが、MINNYというボールペン。通常のボールペンより短く、ポケットに入れても無理のない大きさ。ゴールドの縁の部分にはブランドロゴが刻印されている。 16色とカラーバリエーションも豊富。カートリッジ交換式。ボックスつき。
ボールペン「MINNY」 2940円 ニップインターナショナル http://www.nip-international.com/shop.html(取扱店舗)

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AURORA|アウロラ
1919年、イタリア最初の万年筆製造業者として、北西部の都市トリノで創業されたアウロラ。「アスティル」「テッシー」シリーズは、筆記具としてははじめてニューヨーク近代美術館(MOMA)によって永久展示保存されるなど、そのデザインの評価はきわめて高い。ペン先からボディまで、すべて自社工場で生産している数少ないメーカーで、世界55カ国以上に輸出されている。 そんな歴史あるアウロラだが、このイプシロンのようなポップな色づかいの万年筆もある。値段も万年筆としては手ごろながら、書き心地は抜群との評判も。ボトルインクのデザインも美しい。
万年筆「Ipsilon B11」12600円  http://www.aurorapen.jp/index.html

           
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