BoConcept|カリム・ラシッドとのコラボ“オタワ”ダイニングコレクション
BoConcept|ボーコンセプト
ボーコンセプト2012年春の新作は、カリム・ラシッドとコラボレーション!
“オタワ”ダイニングコレクション
現在、世界で活躍するもっとも有名なプロダクトデザイナーの一人であるカリム・ラシッド。彼は7歳のときにカナダに移り、1967年のモントリオール万国博覧会を体験したことが後に多大な影響をあたえたという。ボーコンセプトから発表された“オタワ”ダイニングコレクションは、彼がデザイナーとしてのキャリアの出発点として若き日々を過ごしたカナダの首都オタワからインスピレーションを得てデザインされた。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
いままでに42ヵ国でデザインの仕事をしてきたカリムと、
現在世界中で250店舗を展開するボーコンセプトの必然的な邂逅
1967年のモントリオール万国博覧会を体験したことでカリムは、「絵を立体に変換できることを知った」という。「だから、それ以来、発明と技術に興味をもちはじめた。物質的世界を形づくっていくことにもね」。
「ボーコンセプトの本拠地であるデンマークに行くといつも北国の街の美しい気候や風土を肌で感じる。その美しさは、自分が30年前にデザインの勉強をしていたカナダの首都オタワととてもよく似ている。だから、今回デンマークのブランドであるボーコンセプトと出合ったとき、30年間の自分のキャリアへのオマージュとしてコラボレーションをするのがベストだと思った」と、そのコンセプトを熱く語る。
“オタワ”ダイニングコレクションは、ダイニングテーブル、ダイニングチェア、サイドボードから、アクセサリーのラグ、ランプ、さらにコレクターズカップにいたるまでトータルなダイニングコレクションとして構成さている。カリムにとってもダイニングルームをトータルでデザインすることは新鮮なことだったという。
「ボーコンセプトは、インテリア全体をトータルで提供するブランドなので、ダイニングルームをいろんな角度から考えてスケッチをしていくことはとても自然なことだった。ダイニングテーブルやラグなどのマクロな部分から、ランプやカップなどのミクロな部分にいたるまでトータルな環境を構築していくことができた」。
使いにくく、快適でないものをつくることは意味のないこと
家具は生活をよりシンプルなものにし、生活の質を高めてくれるものである―― というヴィジョンを共有しているカリム・ラシッドとボーコンセプトならではの、機能的でありながらも価値のある個性をもつインテリアの提案である“オタワ”ダイニングコレクション。
今回のコレクションのなかでもっとも象徴的なデザインは、カナダとデンマークの自然からインスピレーションを得たダイニングチェア。シートは葉の形を、レッグ(脚)は森の木をイメージし、高いデザイン性とともにたしかな座り心地の良さももっている。カリムは、「なにかあたらしいことをするときには、快適さを求めるということがチャレンジになる。この時代、使いにくく、快適でないものをつくることは意味のないことである」と語る。
またダイニングテーブルは、1950年から60年代のデンマーク家具の伝統を受け継ぐ機能的な伸張式。ずっと過ごしていても疲れない心地よくソフトで人間的なシェイプがカリムがもっともこだわった部分で、なめらかなカーブ部分など女性的で感覚的なラインが特徴。最大14人まで座ることが可能で、伸張式の部分は一切外には見えない構造になっている。さらに、フロントの柔らかで流動的な曲線のハンドル部分も特徴的で、サイド部分の板をカスタマイズできるサイドボードもラインナップ。
高品質で革新的なデザインをつくりつづけているプロダクトデザイナーとブランドによる新コレクションは、あたらしいライフスタイルを想起させるチカラをもっている。
カリム・ラシッド(Karim Rashid)
現在、世界で活躍するもっとも有名なプロダクトデザイナーの一人。3000以上のデザインを製品化し、300以上の賞を獲得。35ヵ国以上にクライアントをもっている。200以上のパーマネントコレクションをもち、世界中のギャラリーや美術館に作品が展示されている。