祝40周年! UDF キャプテン翼 発売記念・高橋陽一先生インタビュー | MEDICOM TOY
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2021年5月14日

祝40周年! UDF キャプテン翼 発売記念・高橋陽一先生インタビュー | MEDICOM TOY

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

週刊少年ジャンプでの連載開始から40周年!

週刊少年ジャンプでの連載開始から40周年という記念すべき年に、大ヒット漫画『キャプテン翼』のメインキャラクターたちが手のひらサイズのフィギュアになって登場する。原作者である高橋陽一先生にメールインタビューをおこなった。

Text by SHINNO Kunihiko|Edit by TOMIYAMA Eizaburo

世界中のサッカー・プレイヤーに夢と希望を与え続ける

静岡県南葛市に引っ越してきた小学生・大空翼は、偶然通りかかったサッカーグラウンドで天才ゴールキーパー・若林源三と運命的な出会いを果たす。中学生を相手にさまざまな競技のボールを止めて見せる若林の実力に感銘を受けた翼はサッカー対決することを決意。謎の男、ロベルト・本郷が見守る中、後に日本サッカー界をけん引していくことになる二人の少年の初対決の火蓋が切って落とされる……。
1981年に週刊少年ジャンプにて連載開始した高橋陽一先生の『キャプテン翼』は、'68年のメキシコ五輪で日本代表が銅メダル獲得以来、長らく低迷を続けていた国内のサッカー人気に再び火をつけた歴史的作品である。
ひたむきにサッカーと向き合い、ライバルたちとの戦いを通して成長していく姿は読者に勇気と感動を与え、サッカー競技人口を拡大。その人気は国内にとどまらず世界各国で放映されたアニメは第一線で活躍する海外のスター選手も影響を公言するほど。'88年に全日本ジュニアユース編で一旦連載終了するも、'93年に日本初のプロサッカーリーグ「Jリーグ」が発足すると、続編『キャプテン翼 ワールドユース編』がスタート。
その後も'98年のワールドカップ日本代表初出場、海外チームでの日本人選手の活躍、2002年のワールドカップ日韓共同開催といった現実のトピックと呼応するように『キャプテン翼 ROAD TO 2002』『キャプテン翼 GOLDEN-23』『キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ』『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』とシリーズが続き、現在は『キャプテン翼 ライジングサン』が連載中。'18年〜'19年には小学生・中学生編の舞台を現代に移したアニメも新たに放送。いまなお世界に羽ばたくプレイヤーを目指す少年少女たちに夢と希望を与え続けている。
今回は連載初期の興奮が蘇る「UDF キャプテン翼」の発売を記念して、高橋陽一先生にフィギュアに関する質問を中心にメールインタビューにてうかがった。
高橋陽一先生

当時、サッカーがどれだけ楽しいものかを伝えるのは大変だった

──『キャプテン翼』40周年おめでとうございます。最初に、高橋先生が幼少期に親しんだ玩具(人形、プラモデル、ゲームなど)について教えてください。
高橋 それほど熱心に集めた記憶はないのですが、ウルトラマンのビニール製の人形などは集めていたと思います。集める事よりもプラモデルを作ったりする方が好きでした。
──高橋先生はもともと野球少年でスポーツ全般に興味があったそうですが、スポーツ選手関連のグッズは集めていらっしゃいますか?
高橋 子供の頃は、お菓子についているプロ野球選手のカード(註1)を集めていたと思います。
(註1)1973年、プロ野球選手のカードがおまけについた「カルビースナック プロ野球」がカルビー製菓(現・カルビー)より発売。ラッキーカードが出ると専用のカードホルダーがもらえた。
──1981年『キャプテン翼』の連載がスタートしましたが、連載開始当初の思い出で一番嬉しかったこと、一番大変だったことを教えてください。
高橋 当時日本ではまだ盛んではなかったサッカーというスポーツが、どれだけ楽しいものであるかを伝えることが非常に大変でした。ただ、それを受け入れてもらえたことが嬉しかったことでもあります。
──これまで『キャプテン翼』の関連グッズはたくさん作られてきましたが、最初の立体グッズは何だったか覚えていらっしゃいますか? 
高橋 覚えていませんが、おそらく小さいゴム製の人形ではないかと思います。
──高橋先生が『キャプテン翼』の登場人物でぜひ立体化してほしかったキャラクターはいますか?
高橋 外国人のキャラクター(註2)です。どのように再現されるのかイメージしにくく、その分期待できるからです。
(註2)世界Jr.ユース編から登場した「ドイツの若き皇帝」カール・ハインツ・シュナイダー、「アルゼンチンの至宝」ことファン・ディアスなど。
──高橋先生の出身地である東京・葛飾区は、先生監修のもとで「キャプテン翼」のキャラクターの銅像9体が都立南葛飾高校をはじめ「四つ木地域」「立石地域」に設置されています。お話があったときのお気持ちをお聞かせください。
高橋 自分の育った地元に銅像を設置してもらえたことはシンプルに嬉しかったです。
──メディコム・トイからは2019年に大空翼、若林源三、日向小次郎をデザインしたクマ型ブロックタイプフィギュア「BE@RBRICK」が発売されています(いずれも完売)。改めて感想をお聞かせください。
高橋 特徴があって目立ちますし、存在感があるなぁと感じました。
©️ 高橋陽一/集英社・2018キャプテン翼製作委員会
BE@RBRICK TM & ©️ 2001-2021 MEDICOM TOY CORPORATION. All rights reserved.
──これからグランスルドとメディコム・トイ共同で『キャプテン翼』のフィギュアが続々と展開されますが、高橋先生が個人的に出してほしい『キャプテン翼』のキャラクターやシーンがあれば教えてください。
高橋 外国人選手、ツインシュート(註3)、スカイラブハリケーン(註4)や最新のハイスピードトルネードスカイアルファ(註5)などです。
(註3)二人同時にボールを蹴ることで回転がかけられたシュート。翼と岬が同時にシュートに向かったことで偶然生まれた。
(註4)二人によるチームプレーで、仰向けになった一方の両足の足裏に飛び乗り空中高く跳びあがって放つシュート。立花兄弟の必殺技。
(註5)現在連載中の『キャプテン翼 ライジングサン』に登場。アローシュート(足を弓矢のようにしならせて威力を増幅させるシュート)を岬のボレーと翼のオーバーヘッドキックによる合体技。
──今後の『キャプテン翼』シリーズの展望については、どのようにお考えですか。
高橋 先のイメージはなく、とにかく今描いているオリンピック編(註6)をしっかり描き切りたいと考えています。
(註6)「グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン」にて連載中の『キャプテン翼 ライジングサン』(既刊15巻まで)のこと。バルセロナでリーグ優勝を果たした翼が、U-23日本代表を率いてマドリッドオリンピックでの優勝を目指す物語。
──最後に、いつも若々しい高橋先生の元気の源を教えてください。
高橋 パデル(註7)、フットゴルフ(註8)、ソフトボールといったスポーツをしているからだと思います。
(註7)スペイン生まれの、テニスとスカッシュを合わせたラケット競技。コートサイズはテニスの半分くらいで、ダブルスのみでプレイする。
(註8)競技者がサッカーボールを蹴って、ゴルフ同様いかに少ない打数でコースに設けられたホールに入れられるかを競うスポーツ。
UDF キャプテン翼
UDFにアニメ『キャプテン翼 』が遂にラインナップ。大空翼、岬太郎、若林源三、日向小次郎、若島津健、松山光が6種展開。
UDF キャプテン翼 大空翼
小学生ながら天才的なサッカーセンスと卓越した技術を持つ本作の主人公。信条は「ボールはともだち」。
UDF キャプテン翼 岬太郎
南葛小に転入してきた、翼に匹敵する実力者。翼とは「ゴールデンコンビ」と呼ばれるように。
UDF キャプテン翼 若林源三
修哲小サッカー部の天才ゴールキーパー。「ペナルティエリア外からのシュートは全て止める」が信条。
UDF キャプテン翼 日向小次郎
明和FCのエースストライカー。「負けないサッカー」が信条で、勝つためなら攻撃的なプレイをすることも。
UDF キャプテン翼 若島津健
強豪・明和FC所属のゴールキーパー。若林とは対照的で、試合状況に応じて攻撃に加わる"攻めの守備"が得意。
UDF キャプテン翼 松山光
ふらの小学校サッカー部キャプテン。厳しい寒さの中で鍛えた強い精神力でチームを牽引する、努力家。
原型製作|PERFECT-STUDIO
サイズ|各全高約55〜95mm
価格|各1430円(税込)
発売日|2021年10月発売予定
発売元|株式会社グランスルド
※監修中のサンプルを撮影しております。発売商品とは異なる場合がございます。
©️高橋陽一/集英社・2018キャプテン翼製作委員会
問い合わせ先

メディコム・トイ ユーザーサポート
Tel.03-3460-7555

                      
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