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2023年5月1日
柴田文江氏がデザインを担当。割れにくい急須『warenai』が完成|racu
racu |ラク
お茶の美味しさを引き出しつつ、使い勝手が良く丈夫な急須に注目
鹿児島と東京を拠点に最高品質の茶葉のみを扱う日本茶専門店「すすむ屋茶店」。この度、日本を代表するプロダクトデザイナー・柴田文江氏を迎え、“日本茶をもっと楽に楽しめる道具” をコンセプトにティーウェアブランド『racu』を立ち上げた。
Text by WAKABAYASHI Satsuki
すすむ屋茶店では「美味しい日本茶の民主化=いつでも飲める環境づくり」を目指すべく、代表・新原光太郎氏を中心に2020年から新たなティーウェアのブランド構想に着手。ブランド名の『racu(ラク)』には、“日本茶は、もっと楽に。純粋に楽しめばいい” という思いが込められている。製品デザインはプロダクトデザイナー・柴田文江氏に依頼した。
中でも急須には、強いこだわりがある。「すすむ屋茶店」では、これまで陶磁器製の急須の開発・販売を手掛けてきたが、不注意などで割れやヒビが生じたというユーザーの声も多かったという。そこで問題解決の手段として採用したのが、医療器具を製造をする会社が開発した「トライタン樹脂」。衝撃に強く耐久性を誇り、耐熱性・透明度・安全性も高いことで知られる同素材と、柴田氏の造形美が見事に融合し、割れにくい急須『warenai』が誕生した。
使いやすさはもちろんのこと、お茶の味を引き出すことにも注力。底面を大きくとることで茶葉が広がりやすく、網の目の細かい茶こしを採用したことで旨味が凝縮された最後の1滴まで絞り出すことができるという。加えて洗浄時は細部まで手入れしやすく乾きやすい利点も。本体の生産は石川県加賀市の石川樹脂工業株式会社で行っている。
急須『warenai』は4月28日より発売。5月末には、湯呑み「itsumo」とキャニスター「kirei」の発売も控えている。今後の展開にも期待したい。
warenai
サイズ|W(持ち手含む)17.5×H9cm
容量|約350ml ※満水時 カラー:クリア
価格|4,840円
サイズ|W(持ち手含む)17.5×H9cm
容量|約350ml ※満水時 カラー:クリア
価格|4,840円
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