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2021年11月12日
幻の作品が集結した『AKASHIC RECORDS 2021 ~まぼろしのパレード~』アフターレポート | MEDICOM TOY
MEDICOM TOY|メディコム・トイ
トイ、アート、ファッション、ミュージックなど幅広いアイテムが集結
メディコム・トイ代表取締役社長・赤司竜彦氏がキュレーションを行い、トイ、アート、ファッション、ミュージックといったジャンルの垣根を超えたアイテムが集結した『AKASHIC RECORDS 2021 ~まぼろしのパレード~』。2021年10月23日(土)~10月31日(日)東京・渋谷 En STUDIO [RAYARD MIYASHITA PARK South 3F] にて開催された、同イベントのレポートをお届けする。
Text by SHINNO Kunihiko|Edit by TOMIYAMA Eizaburo
「まぼろしのパレード」というテーマにふさわしい9日間にお客さんも大満足
昨年に続いて2回目となる今回のテーマは「まぼろしのパレード」。赤司氏が敬愛する日本のロックバンド、THE COLLECTORSのサード・アルバム『ぼくを苦悩させるさまざまな怪物たち』(89年)の冒頭を飾るナンバーにちなんだものだ。
1960年代に一世を風靡したGS(グループ・サウンズ)をガレージ/パンク的解釈で体現し、のちの渋谷系に多大な影響を与えた80年代後半のネオGSムーヴメントへのレクイエムとも言われる同曲。前回の「AKASHIC RECORDS」はELECTRIC GLASS BALLOONの「CULTSTAR GUIDEBOOK」から着想を得てカルトスターを紹介するイベントとなったが、今回も赤司氏はタイトル通り「幻の作品を集めたパレードにしよう」と思いついたそうだ。
コロナ禍という未曾有の事態により数々のイベントが中止や延期となった一方、それによって空いた時間で本来なら「幻」に終わるプロジェクトもいくつか実現できたこの2年間にふさわしいテーマといえるのではないだろうか。
1960年代に一世を風靡したGS(グループ・サウンズ)をガレージ/パンク的解釈で体現し、のちの渋谷系に多大な影響を与えた80年代後半のネオGSムーヴメントへのレクイエムとも言われる同曲。前回の「AKASHIC RECORDS」はELECTRIC GLASS BALLOONの「CULTSTAR GUIDEBOOK」から着想を得てカルトスターを紹介するイベントとなったが、今回も赤司氏はタイトル通り「幻の作品を集めたパレードにしよう」と思いついたそうだ。
コロナ禍という未曾有の事態により数々のイベントが中止や延期となった一方、それによって空いた時間で本来なら「幻」に終わるプロジェクトもいくつか実現できたこの2年間にふさわしいテーマといえるのではないだろうか。
イベント開催を記念して、会場では「まぼろしのパレード」(C/W チャーリーゴードンのうた/ジャケット監修: 加藤ひさし)のアナログ7インチを先行販売。今年6月にリリースした結成35周年記念7インチBOXセット『13 VINYL SINGLES』(日本コロムビア)未収録とあって手にされたファンも多いだろう。
会場となったのは渋谷駅から徒歩2分の場所に今年オープンした「RAYARD MIYASHITA PARK」(宮下公園)内にあるEn STUDIO。白を基調としたシンプルで近未来的なデザインのスタジオで、ハニカム構造(六角形)のシーリング照明が特徴的な空間だ。
色が変わる「AKASHIC RECORDS」の電飾ロゴが飾られたエントランスを抜けると、まず目に飛び込んでくるのがNAGNAGNAGの全高6フィート(約180cm)ある巨大フィギュア「6FT NAGNAGNAG SUPER NOVA(EDITION1)」。今年は「NAG BALL(EDITION 5/10)」 や「カリモク NAGNAGNAG FOUR EYES 」、「九谷BE@RBRICK NAGNAGNAG × COOP(EDITION1)」も加わり、伝統工芸と融合したことでますます孤高さに磨きをかけた印象を受けた。
デビュー作「ハートに火をつけて」が全米1位に輝き、瞬く間に人気ロックバンドとなったTHE DOORS。彼らのセカンド・アルバム『まぼろしの世界』(67年)のアートワークを大胆に使ったBE@RBRICKやアパレル類もインパクトがあった。曲芸師の一座が街を練り歩くジャケット写真、ジム・モリソンの歌詞とレイ・マンザレクのオルガンが生み出す幻想的な世界は、まさしく「まぼろしのパレード」を体現するキーアイテムといえるだろう。
1点もののアートピースが多く出展されていたことも大きな特徴だ。いまやメディコム・トイのイベントに欠かせない存在となったフランスのテキスタイル彫刻家、Anne Valérie Dupond(アン・ヴァレリー・デュポン)の「ONE OF KIND BE@RBRICK 1000%(14パターン)」、白河剣太狼とchamiからなるアーティストユニット MAMESによる原画作品を筆頭に、ANREALAGE の「Gravity dot coat」、絵描画家ナガモトマイ、イラストレーター まつむらあさみ、SHELTERBANKの作品が並び、アートギャラリーのような雰囲気を醸し出していた。
新進気鋭のアーティストの初参加も目立った。今回の「AKASHIC RECORDS」のキービジュアルを担当したLevi Pata(リーバイ・パタ)、大竹彩子、老月ミカ(S.H.I.P&crew)が手がけた作品はいずれも目を引くものばかりで、特にLevi Pata 「RAW 🖤」、BE@RBRICK SAIKO OTAKE 「GODDESS」/「PLANET」100%&400% / 1000%、「ANREALAGE×S.H.I.P&crew PATCHWORK BE@RBRICK 1000%」の存在感にはウェブ上の写真では伝わらないパッションを内包していた。
他にも参考展示として、BLACK Scandal Yohji Yamamoto×内田すずめ×S.H.I.P&crewによるBE@RBRICK、内部に花が飾られたMAMES「BE@RBRICK FLOR@ 」、アーティステックなモンチッチの新作「SMAK! ANNA SUI」、PHANTOMの新作ソフビ「ミミ・ココル」、中澤忠幸が原型製作を手がけた「CLICK CRACK GARAMON」、NAOKI ENDOの「リリス(スタチュー)」が初公開。発売予定など今後の展開は随時OPENERSでも紹介予定につき、楽しみにしていただきたい。
展示作品の多くは抽選販売となったが、開催を記念して会場販売された商品も大変な反響で、「MY FIRST BE@RBRICK B@BY CLEAR BLACK CHROME Ver.」「BE@RBRICK U.F.O. 」「BE@RBRICK René Magritte "L'oiseau de ciel 1965/La belle societe 1965"」といった人気アイテムを目当てに来場いただいたメディコム・トイファンも多数見受けられた。新型コロナウイルス感染拡大防止のためWEB上で時間帯ごとの事前抽選を行い、当選者の方のみ会場で商品を購入できるシステムを導入したことで、滞りなくイベントを楽しんでいただけたなら幸いだ。
最後に赤司氏が本イベント終了後、メディコム・トイ オフィシャルブログに寄せたメッセージを、こちらでも改めて紹介させていただこう。
『AKASHIC RECORDS 2021 ~まぼろしのパレード~』に多数のご来場賜り、
本当にありがとうございました。
おかげさまで大成功のうちに閉幕いたしました。
昨年に続き、コロナ禍での開催という事もあり、 入場ならびに入場のお申し込みの際に お客様には色々とご不便をおかけしましたが、皆さんのご協力の基、 大きな混乱もなく開催出来た事を心から御礼申し上げます。 また折角、ご応募いただいたのにご入場頂けなかった 本当にたくさんのお客様に心からお詫び申し上げます。
参加頂いた作家の皆さん、IPホルダーの皆様の多大なご支援とご協力が無ければ 決して本催事を開催する事はできませんでした。本当にありがとうございました。 2回目という事もあり、昨年よりも運営やお買い物なども 幾分スムースにお楽しみ頂けたかと思いますが まだまだ改善の余地も多く、より洗練された催事を目指し 次回の開催の準備に入ります。 なお今回、ご来場頂けなかったお客様の為に 11月後半を目安に展開商品の一部を 2G OSAKAとMCT TOKYOでの販売を予定しております。
また本年12月には実に10年ぶりとなる『BE@RBRICK WORLD WIDE TOUR 3』が 表参道ヒルズ スペース オーで開催されます。 こちらも楽しみになさっていてください!
(MEDICOM TOY CEO AKASHIC RECORDS キュレーター 赤司竜彦)
昨年に続き、コロナ禍での開催という事もあり、 入場ならびに入場のお申し込みの際に お客様には色々とご不便をおかけしましたが、皆さんのご協力の基、 大きな混乱もなく開催出来た事を心から御礼申し上げます。 また折角、ご応募いただいたのにご入場頂けなかった 本当にたくさんのお客様に心からお詫び申し上げます。
参加頂いた作家の皆さん、IPホルダーの皆様の多大なご支援とご協力が無ければ 決して本催事を開催する事はできませんでした。本当にありがとうございました。 2回目という事もあり、昨年よりも運営やお買い物なども 幾分スムースにお楽しみ頂けたかと思いますが まだまだ改善の余地も多く、より洗練された催事を目指し 次回の開催の準備に入ります。 なお今回、ご来場頂けなかったお客様の為に 11月後半を目安に展開商品の一部を 2G OSAKAとMCT TOKYOでの販売を予定しております。
また本年12月には実に10年ぶりとなる『BE@RBRICK WORLD WIDE TOUR 3』が 表参道ヒルズ スペース オーで開催されます。 こちらも楽しみになさっていてください!
(MEDICOM TOY CEO AKASHIC RECORDS キュレーター 赤司竜彦)
問い合わせ先
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Tel.03-3460-7555