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2020年2月20日
無印良品がプラスチック製ショッピングバッグ廃止を発表|MUJI
MUJI|無印良品
無印良品全店舗でショッピングバッグやストローなどのプラスチック素材を再生可能な代替素材に変更
無印良品は、地球資源の循環化および廃棄物削減のための様々な取り組みを進める一環として、プラスチック製のショッピングバッグを2020年3月以降順次廃止すると発表した。また2020年6月末までに、全店にて紙製のショッピングバッグのみへと変更する予定だ。大きなサイズの商品やまとめ買いには、3サイズで展開される再生ポリプロピレンバッグが150円(税込)で販売され、不要となった場合は無印良品全店で返品が可能だ。
Text by OZAKI Sayaka
自然環境とのよりよい関係を目指し、プラスチック素材を再生紙などの代替素材に
無印良品は、1980年のブランド創生以来「素材の選択」「工程の見直し」「包装の簡略化」の3つの視点でものづくりを続けてきた。そして地球環境や生産者に配慮した素材を用いて無駄を省いた工程で製造した実質本位のアイテムを揃え、その成り立ちの理由が明記されたパッケージまたはタグのみを付して、過剰な包装を抑えてきた。
これまでも品揃えの変化に合わせた持ち帰り用の梱包材やバッグのみを使用してきたが、現在の品揃えに見合ったショッピングバッグの種類と素材を再検討し、2020年3月以降にプラスチック製のショッピングバッグを廃止することを決定した。
2020年6月までには全店舗で4サイズの紙製ショッピングバッグの無料配布が実施され、また大きなサイズの商品やまとめ買いには、3サイズの再生ポリプロピレン製リサイクルバッグが150円(税込)で販売されることになる。このリサイクルバッグが不要になった際は、全国の無印良品店舗で返品できる。
また、無印良品ではマイバッグの持参を促進するため、2019年6月より購入時にレジ袋を辞退したMUJI passportメンバーに530(ごみゼロ)マイルの付与も行なっている。加えて、成長が早く短期間で再度収穫が可能なジュート素材を使用した「ジュートマイバッグ」をはじめとするバッグなども多数取り揃えられており、ニーズに合わせて購入できる。
さらに、地球資源の循環化および廃棄物削減を目指し、ショッピングバッグ以外にもパッケージや店舗陳列用資材の素材の見直しも順次行なわれている。例えば、プラスチック製が一般的な靴下やストールの陳列用フックは、2019年春夏から再生紙を使用した素材に変更されたが、今後も下着やアロマオイルなどパッケージを必要とするすべてのアイテムを洗い出し、現在のプラスチック原料を中心としたパッケージから再生紙などの代替素材へと可能な限り変更する計画だという。加えて、2020年2月からは、Café & Meal MUJIで提供するストローの素材が、現状の紙製から竹の繊維を材料としたものに順次変更される。天然素材のみで作られたこのストローは自然環境下でも100パーセント分解され、かつ紙製よりも耐水性が高いため飲みやすさにも影響はないという。
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良品計画 お客様室
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