住まい選びに革命を!室内を超リアルに体感できる、近未来型「パノラマ変換3D」とは?|LOUNGE
DESIGN / ARCHITECTURE
2021年12月20日

住まい選びに革命を!室内を超リアルに体感できる、近未来型「パノラマ変換3D」とは?|LOUNGE

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LOUNGE|パノラマ変換3D

住まい選びに革命を!室内を超リアルに体感できる、近未来型「パノラマ変換3D」とは?

さまざまな分野で、一気にデジタルトランスフォーメーションが進むきっかけとなった、コロナ禍。直近で家探しをした人ならおわかりかと思うが、不動産住宅やインテリアの分野でもその動きが加速している。そうしたなかで、空間データ活用プラットフォームを提供するスペースリーがこのほど、新たにパノラマ画像から3D変換された「パノラマ変換3D」α版をリリース。さらに、3D化された空間内で自由に家具のレイアウトができるAI空間設計正式版を同時発表するということで、取材してきた。果たして、どれくらいリアルで便利なものに進化しているのか?

Text by MAMI Shoji

VR元年を経て、コロナ禍で「360度VRコンテンツ」の需要が急増

開発元のスペースリーは、JAXA研究員や経産省官僚のキャリアを持つ森田博和さんが創業し、2016年にVRサービスを開始。
社名にも冠されたサービス「スペースリー」は、ウェブブラウザでの再生が可能な高品質のパノラマVRコンテンツを、制作・編集・管理、活用まで一括でできるクラウドソフトだ。
2016年といえば、VR(バーチャル・リアリティ)元年といわれた年で、スペースリーは国内外でもいち早く360°VRのビジネスに着目した企業のひとつ。
実はVRは、古くから宇宙飛行士の訓練にも用いられてきた技術。それを思うと、元JAXA研究員の森田さんとのつながりが理解できる。
スペースリー代表取締役の森田博和さん
現在、スペースリーでは、360度カメラ􏰂の撮影位置や方向を推定するAI技術をはじめ、AIサイズの推定精度向上やAI空間設計での家具を配置するアルゴリズム、パノラマ3Dモデル化技術など、VRに関する4つの特許を取得。賃貸住宅事業者への納入実績としては、トップシェアを誇る。
VR技術の発展は日進月歩だが、スペースリーでは、昨年4月と一昨年に比べて事業者からの問い合わせが約5倍に増加。VRコンテンツの閲覧数も3.3倍に増えて、コロナ禍において360度VRコンテンツの需要が急増している経緯があるという。
今後のアフターコロナ時代も、不動産住宅の分野では、リアルに加えてヴァーチャルとのハイブリットが標準になっていくといわれている。

実際に見なくても、家屋や部屋をリアルにイメージできる

複数のパノラマ画像を取り込み、3D CADでパースを作成し、スペースリーにアップすれば簡単にVR空間を展開できる。
ということで、当日発表された、「パノラマ変換3D」α版やAI空間設計正式版の実例を一部抜粋し、紹介したい。
分譲や賃貸住宅でよくあるのが、入居者が引越しやリフォーム前といった事情で、実際に内見できないケース。
そんな場合でも、現状の家具や残置物を簡単な操作により、消した状態で見ることができる。さらに好きな家具を自由自在にレイアウトすることもできるので、入居時のイメージがしやすくなるというわけだ。
北陸のある不動産会社では、こうした「家具消し」や「家具レイアウト」のVR技術を活用し、営業1人で専任媒介の物件契約を月10件、6カ月連続達成しているという。
また、分譲物件では、生活のイメージがつきやすいように、実際に家具を配置して展示販売することも多いが、業者に依頼したときにかかる数十万円のコストを大幅に削減できるメリットも。
また、ホームステージングのツールをウェブで展開することで、ユーザーがサイトに滞在する時間も問い合わせ件数も増えた実績があるという。
AI空間設計正式版デモ動画(https://www.youtube.com/watch?v=Os0eWbFQqMM
)より。
しかも、VRの家具シュミレーターとして、カリモク家具やフランフランなどの家具メーカー40社と提携し、実在する家具の配置も可能。室内と家具のサイズの比率は自動で最適化される仕組みだ。家具の動線にはリンクがあり、今後、部屋に合った家具の販促にもつなげていくという。
一方で、コロナ禍によるテレワークの推進により、地方への移住や多拠点生活を選ぶ人が増えてきた。そうしたなかで、人口減少、過疎の課題を抱える自治体でのVRを活用した事例も興味深い。
こちらは、広島・江田島市の移住・定住ポータルサイト「ほどほどな島暮らしhodohodo」。同サイトでは、スペースリーのVRシステムを活用し、コロナ禍もあって、2020年と比べて、2021年の問い合わせが約2倍、契約数も前年比で約2.4倍に増えたという。
物件の周囲や家屋の中を360度VRでくまなくリアルに内覧できる。
遠い場所への転居だとしても、事前に見られる情報やビジュアルが豊かなぶん、実際に見たときとの齟齬が少なく、契約に結びつきやすいのかもしれない。
不動産の内見はもちろん、これまで自分の目で見て触れて、リアルでしかできないと思われていた多くのことが、オンラインやヴァーチャルでも可能になりつつあることを実感した。
今後、同システムは社員研修などにも応用される見込みだ。ちなみに、世界最大のスーパーマーケットチェーンのウォールマートの社員研修にも、こうしたVR技術が導入されているという。
まだまだ国内では応用しつくされていない印象のVR技術だが、その進化の果ては、遠くおよばず、これまで以上に私たちの生活を便利にしてくれるに違いない。
問い合わせ先

スペースリー
https://spacely.co.jp/

                      
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