Lloyd's Antiques EGOIST|ロイズ・アンティークス エゴイスト
Design
2015年4月22日

Lloyd's Antiques EGOIST|ロイズ・アンティークス エゴイスト

Lloyd's Antiques EGOIST|ロイズ・アンティークス エゴイスト
新しいアンティークとの関わりを提案する

インテリアは個人のライフ・スタイルを反映する。そのなかでもアンティーク家具との出会いは一期一会。ロイズ・アンティークス エゴイストは、時代を超えたデザインの魅力を教えてくれる。

文=加藤孝司

丁寧な手仕事の伝わる家具

時と人の手を経ることによって磨かれるアンティーク家具の魅力。いつしか愛着とともに暮らしに離れがたく結びつき、空気のようになくてはならない大切な存在に変わる。しかし、それは良質なものだけがもつ特権にほかならない。

ロイズ・アンティークスは1988年に1号店がオープン。現在では東京のほかにも神戸、博多を含め8店舗を展開するアンティーク家具専門店の草分け的存在だ。20周年を来年に控え、2007年6月に碑文谷のショップが「ロイズ・アンティークス エゴイスト」としてリニューアル・オープンした。

店内に入って印象的なのは、さまざまな国の様式も時代も異なるアイテムが、実際の生活空間をイメージして上手くミックスされているセンスの良さだ。異なる時代と異なる場所に生まれた確かな手技が残っていた時代の家具たちは、どれひとつとってみても豊かな時代の良質さを感じさせる。

空間デザインはロイズの既存店とは異なるコンセプトをもったここだけのオリジナルのもの。
インテリアデザインは、英国人デザイナーのマイケル・バーナード氏。ゴシックスタイルの重厚な家具やフラッグが飾られ、石の天板をもつテーブルが置かれた部屋。シャンデリアが彩る20世紀初頭フランスのアイアンベッドのある部屋……。

200坪の空間は、エントランススペースも含めてコンセプトの異なる7つの部屋が、アンティークのアイアンのフェンスで仕切られ、それぞれの部屋には厳選されたアンティーク家具のみが美しくレイアウトされる。しかしそこにあるのは非日常ではなく、人の暮らしぶりが感じられる上質な日常だ。

店に置かれた質の高い家具たちが新品とみまごうばかりなのには理由がある。ヨーロッパ各地から集められたアンティークは、イギリス中部にある自社ファクトリーで丁寧にレストアされ日本に送られてくる。

店に置かれた家具はアンティークという特質上、ふたつとおなじものはない。家具との一期一会の出会いが楽しめるのもアンティーク選びの醍醐味のひとつ。ここを訪れれば一生付き合うことのできる、アンティーク家具との出会いが広がるはずだ。

Lloyd's Antiques EGOIST
東京都目黒区碑文谷2-5-15
Tel. 03-3716-3338
営業時間|11:00~19:00
http://egoist.lloyds.co.jp/

           
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