マセラティMC-20プロトタイプの写真公開第2弾~スターリング・モス卿に捧ぐ~| Maserati
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2020年5月18日

マセラティMC-20プロトタイプの写真公開第2弾~スターリング・モス卿に捧ぐ~| Maserati

Maserati MC20|マセラティMC-20

マセラティMC-20プロトタイプの写真公開第2弾~スターリング・モス卿に捧ぐ~

マセラティは5月14日、新型スポーツカー「MC-20プロトタイプ」の写真を3月5日に続いて公開した。今回の写真は、4月12日にこの世を去ったスターリング・モス卿に敬意を表して、レース界で活躍したマセラティ「エルドラド」と「250F」の2台が同じ写真に収まっている。

Text by HARA Akira

100%自社設計・開発・生産の新エンジンを初採用

マセラティエルドラドは、1958年のモンツァでデビューしたシングルシーターのレーシングカーで、MC-20プロトタイプはこのモデルをデザインモチーフとしている。
手前のレッドが「250F」、奥のホワイトが「エルドラド」
もう1台の250Fは、1956年のF1モナコGPでスターリング・モス卿のドライブによってポールトゥウィンを果たした伝説のモデルだ。モスはF1ワールドチャンピオンシップで66のグランプリに参戦、16勝を挙げ、4度の2位、3度の3位と世界王者に最も近くに迫りながらタイトル獲得がかなわなかった「無冠の帝王」として知られた人。56年、57年シーズンはお気に入りのマシンであった250Fを駆り、ファン・マヌエル・ファンジオだけに敗れている。
こうした世界のモータースポーツ史に名を残す偉大な人物の一人であり、マセラティのレース史の中で最も輝かしい歴史を刻んだ彼へのオマージュとして、今回のMC-20のボディにはスターリング・モスの“サイン”が記されている。
MC-20の登場は、モデナを拠点とするマセラティにとって重要な意味を持っており、2010年にMC-12でGT1世界選手権を制して以来のレース界へのカムバックというだけでなく、同社が100%自社設計・開発・生産を担当した新しいエンジンを初採用するマシンとなっている。
スターリング・モスへのオマージュとしてMC-20プロトタイプが選ばれたのは偶然ではなく、このモデルを通じて改めてマセラティのスポーツ性を強調したとされ、もし彼がMC-20をドライブしたとしたら、お気に入りの一台として選んだに違いない、としている。
問い合わせ先

マセラティ コールセンター
Tel.0120-965-120
http://www.maserati.co.jp

                      
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