トヨタとホンダが協力し、移動式発電・給電システムの実証実験を開始|TOYOTA  & HONDA
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2020年9月7日

トヨタとホンダが協力し、移動式発電・給電システムの実証実験を開始|TOYOTA & HONDA

TOYOTA|トヨタ

HONDA|ホンダ

トヨタとホンダが協力し、移動式発電・給電システムの実証実験を開始

トヨタ自動車と本田技術研究所は、大容量水素を搭載する燃料電池バスと、可搬型外部給電器・可搬型バッテリーを組み合わせた移動式発電・給電システム「Moving e(ムービングイー)」を構築し、2020年9月から実証実験を開始した。

Text by YANAKA Tomomi

災害時の電力確保はもちろん、平常時でもイベントなどでの活用を想定

台風や豪雨などの災害により送電網がダメージを受け、家庭や避難所に電気が届かないという問題が近年発生していることを受け、トヨタとホンダが両社の技術を持ち寄り、移動式発電・給電システムを構築し、電気を届ける実証実験をスタートした。この取り組みは、国連が提唱するSDGsの「産業と技術革新の基盤をつくろう」と「パートナーシップで目標を達成しよう」にも該当するものとなる。
「ムービングイー」は、トヨタの燃料電池バス「チャージングステーション」と、ホンダの可搬型外部給電器「パワーエクスポーター9000」、可搬型バッテリー「LiB-AID(リベイド)E500」「ホンダモバイルパワーパック」、モバイルパワーパックの充電・給電器などで構成。
「チャージングステーション」は、従来型の「トヨタFCバス」をベースに高圧水素タンクの本数を倍増させ水素搭載量を大幅に増やすことにより、最高出力18kW、発電量454kWhの高出力かつ大容量の発電能力を備え、災害などによる停電時には、「パワーエクスポーター9000」を介して、発電した電気を可搬型大容量バッテリーに貯めることで、避難所などの屋内や車内などで電気の使用が可能となる仕組みだ。
さらに「チャージングステーション」には、車内に仮眠が取れるスペースを作っており、災害発生時には休憩場所として活用することも可能という。
また「ムービングイー」は移動式のため、災害時には災害対応の一助として被災地で電力供給を行う一方、平常時にもイベントなどで日常的な活用が可能なフェーズフリーなシステム。派遣可能エリアは、燃料電池バス対応の水素ステーションから100km程度までが目安となり、実証に協力できる自治体や企業に活用されることで、日常時や非常時どちらでも役立てるシステムであることを実証していく。

トヨタとホンダが協力し、移動式発電・給電システムの実証実験を開始

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