BMW、新型M3セダンとM4クーペを発表｜BMW

BMW M3 Sedan｜BMW M3 セダン
BMW M3 Competition Sedan｜BMW M3コンペティションセダン
BMW M4 Coupe｜BMW M4クーペ
BMW M4 Competition Coupe｜BMW M4コンペティションクーペ

BMW、新型M3セダンとM4クーペを発表

ビー･エム･ダブリューは新型「M3セダン」、「M4クーペ」と、その高性能版の「コンペティション」を発表した。

Text by HARA Akira

エンジンに大量の冷却用エアが必要であることを示し個性的なグリル

M3セダンとM4クーペは、Mモデルならではの卓越したパフォーマンスを発揮する高回転型直列6気筒エンジンを搭載した高性能モデルだ。先代同様にさらなるパフォーマンスを誇る「コンペティション」が、両モデルに設定された。

M3セダン/M4クーペが搭載するのは、3リッター直列6気筒ツインターボエンジンで、最高出力353kW（480ps）/6,250rpm、最大トルク550Nm/2,650～6,130rpmを発生し、6段MTで後輪を駆動。

出力ステージをアップしたコンペティションの3リッター直列6気筒ツインターボは、最高出力375kW（510ps）/6,250rpm、最大トルク650Nm/2,750～5,500rpmを発生。最高回転数は7,200rpm。8段Mステップトロニック･トランスミッションを介してリアを駆動し、2021年にはオプションの四輪駆動システムM xDrive搭載モデルが用意されるという。

こうした出力特性によって極めて優れた加速性能を提供。その証拠は測定値に現れており、 M3セダン/ M4クーペの停止状態から車速100km/hまでの発進加速性能は、それぞれ4.2秒。0 -200km/hの加速に要する時間は13.7秒で、80-120 km/hの中間加速性能は4.1秒（4速ギヤ）または5.6秒（5速ギヤ）となっている。

また、コンペティションモデルの場合は、0-100km/h加速が3.9秒で、0-200km/h加速が12.5秒、80-120km/h中間加速が2.6秒（4速ギヤ）または3.4秒（5速ギヤ）。すべてのモデルバリエーションで最高速度は250km/hで電子制御されており、オプションのMドライバーズパッケージを組み合わせると最高速度は290km/hになる。

ボディは、モデル専用の外形寸法によって高性能スポーツカーとして最適なプロポーションとなり、先代モデルに比べて全長がそれぞれ122mm伸びて4,794mm、ホイールベースは45mm増加して2,857mmに拡大された。さらに M3セダンは全幅が26mm増えて1,903mmになり、全高は1,433mmとなっている。新型 3シリーズセダンと比較すると、全長が85mm、全幅が75mm大きく、全高は2mm低くなっている。

M4クーペの全幅は、先代モデルと比べて17mm増えて1,887mmになり、全高は5mm増の1,393mm。さらに、新型4シリーズクーペと比べると全長が24mm、全幅が40mm、全高が10mm拡大した。

M3セダン/ M4クーペのエクステリアは、どこから見てもすぐにわかるほど個性的だ。フロントエンドのキドニーグリルのデザインは極めて鮮明に差別化され、かなり下まで垂直方向に延びたフレームレスのオールブラック仕様になった。これは、その背後に搭載されているエンジンに大量の冷却用エアが必要であることを印象的に示している。