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2021年4月15日
メルセデス・ベンツGLBにガソリンエントリーモデルとディーゼル4WDモデルが追加|Mercedes Benz
Mercedes Benz GLB180|メルセデス・ベンツ GLB 180
Mercedes Benz GLB200d 4MATIC|メルセデス・ベンツ GLB 200d 4MATIC
GLBにガソリンエントリーモデルとディーゼル4WDモデルが追加
メルセデス・ベンツ日本は、2020年に登場したコンパクトSUV「GLB」にガソリンエンジン搭載のエントリーモデル「GLB 180」とディーゼルの四輪駆動モデル「GLB 200d 4MATIC」を追加。受注を開始した。
Text by YANAKA Tomomi
窒素酸化物の処理能力を高め、よりクリーンなディーゼルモデルに
2020年にデビューしたGLBに「GLB 180」と「GLB 200d 4MATIC」の2モデルが新たに導入された。
エントリーモデルとなる「GLB180」には1.4リッターのオールアルミニウムのガソリンエンジン「M282」を搭載。ターボチャージャーには電子制御ウェストゲートを搭載し、フレキシブルな過給圧制御により、低負荷でも最適な過給圧を設定することができるという。
またデルタ形シリンダーヘッドや、コンパクト化し半一体型となったインテークマニホールドやエグゾーストマニホールドを用いる一方で、ノイズの低減にも注力されたパワーユニットとなる。
ディーゼル4WDモデル「GLB 200d 4MATIC」に搭載される「OM654q」は、2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンで、最高出力110kW(150ps)、最大トルク320Nmを発生。
シリンダーピッチを90mm、シリンダー間の厚みを8mmとして全長をコンパクトにまとめたシリンダーブロックは軽量化のためアルミニウム製となり、ピストンはスチール製と熱膨張率の異なる素材を採用することで40%以上の摩擦を低減。また、シリンダーウォールにスチールカーボン剤を溶射コーティングする摩擦低減加工も施された。
ピエゾインジェクターを使用したコモンレールダイレクトインジェクションシステムは最大圧力2050barまで高められ、冷却された高圧EGRと低圧EGRを組み合わせた「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」を搭載。燃焼の最適化を図り、後処理する前の段階で窒素酸化物を低減することが可能になったという。
さらに、排出ガスの浄化システムはエンジンに近接して搭載されたことで、排出ガスの温度低下による浄化効率の低下を防ぐことも可能に。ターボチャージャーから出た排出ガスはまず酸化触媒に送られ、アドブルーを添加された後、下流のsDPF(DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)で粒子状物質の補修と窒素酸化物を低減したあと、SCR触媒でさらに窒素酸化物を処理。
その後新しく追加されたSCR触媒でさらに窒素酸化物を低減すると同時に余剰のアンモニアを処理するアンモニアスリップ触媒(ASC)を備えることで、運転状況が急激に変化した場合にもアンモニアが外気中に放出されることを防げるようになったという。結果として、常に十分な量のアドブルーを噴霧することが可能となり、窒素酸化物の処理能力を高めることに成功したとメルセデス・ベンツでは謳う。
四輪駆動システム「4MATIC」は、ドライブモードやエコ・コンフォートではトルク配分を80:20に、スポーツでは70:30、オフロード走行では四輪駆動のクラッチがセンターディファレンシャルロックのように働き、基本のトルク配分は50:50となるよう設定。
ただ、どのモードにおいても路面状況に応じて連続的にトルク配分比を変化させることで常に最適な駆動力の伝達を可能にし、オンロードでの安定性や効率性、オフロードでの走破性に寄与するという。
価格は「GLB 180」が530万円、「GLB 200d 4MATIC」は553万円で、デリバリーは「GLB 180」が2021年7月ごろから、「GLB 200d 4MATIC」は6月ごろからを予定。
このほかにも2.0リッター直列4気筒ターボを搭載する「GLB 250 4MATICスポーツ」は704万円、「MercedesAMG GLB 35 4MATIC」は732万円となる。
メルセデスコール
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