マリナーが手掛ける世界で18台限定の2シーターGT「バトゥール」を公開|BENTLEY
CAR / NEWS
2022年9月2日

マリナーが手掛ける世界で18台限定の2シーターGT「バトゥール」を公開|BENTLEY

BENTLEY Mulliner Batur|ベントレー マリナー バトゥール

マリナーが手掛ける世界で18台限定の2シーターGT「バトゥール」を公開

ベントレーモーターズは、ビスポーク&コーチビルド部門であるベントレー・マリナーが、手掛ける新たな2シーターグランドツアラー「バトゥール」を公開。18台限定で製作される。

Text by YANAKA Tomomi

2025年発売予定のBEVや、それに続くモデルのデザインの方向性を示したものに

「バカラル」に次ぐプロジェクトとして、250年以上の歴史を誇る世界最古のコーチビルダーであり、ベントレーのビスポーク&コーチビルダー部門であるマリナーが18台限定で製作するバトゥール。
バカラルがメキシコのバカラル湖にちなんで名づけられたのと同じく、バトゥールもまた、インドネシア・バリ島のキマターニ高原にある美しいクレーター湖の名前に由来する。
バトゥールは、ベントレーの新たなデザイン言語を導入したモデル。このデザインは、2025年に発売が予定され、ベントレーが開発を進めるBEVや、それに続くモデルのデザインの方向性を示したものとなった。
ベントレーを象徴するフロントグリルは今まで以上にそそり立った現代的なデザインが取り入れられており、グリルを挟んで配置された大型のヘッドライトはバカラルとのつながりを感じさせるものに。足元には22インチの専用ホイールが装着される。
インテリアは、バカラルのインテリアデザインの主要素を継承しながら、スコットランド産の低炭素レザーやスエード調の「ダイナミカ」をはじめ、リサイクル糸を使用したカーペットなど、持続可能でラグジュアリーなアイテムを追加。パーソナライゼーションと長距離グランドツーリングを実現させるための空間となった。
パワーユニットは、20年にわたりベントレーの象徴であり続けた6.0リッターW12ツインターボエンジンを搭載。アップグレードされたターボチャージャーや新設計のインタークーラーなどにより、最高出力は740ps以上、最大トルクは1000Nmを発生し、トランスミッションは8段ダブルクラッチを組み合わせ、ベントレー史上もっともパワフルなモデルとなる。
ちなみに、ベントレーでは「ビヨンド100」戦略に沿って完全電動化へと大きく舵を切っているため、W12エンジンは終焉を迎えつつあり、このモデルはその幕引きを演出する意味も込められているという。
ダイナミックな走りに寄与するのは、「スポーツ」「ベントレー」「コンフォート」「カスタム」の4種類のモードから選択できるアダプティブ3チャンバーエアスプリング。
また、ドライブダイナミクスコントロールでモードを選択すると、48V電動アクティブ安置ロールコントロールシステムの動作も変化し、0.3秒で最大1300Nmのアンチロールトルクを加えたり、各車両両端のホイールをデカップリングできるほか、前後のロール剛性も調整。スポーツモードにするとターンインがよりシャープになり、加速時のバランス性能も向上するという。
バトゥールは生産される18台すべてが受注済みであり、各オーナーとマリナー所属のデザインチーがそれぞれの仕様を決定。その選択肢はボディ形状以外のほぼすべてをオーナーが決定できるといい、オーナーの個性を存分に反映させ、仕様決定後はイングランド・クルーの本社にあるマリナーワークショップで手作業で製作される。そして、2023年半ばに最初の1台が納車される予定だ。
問い合わせ先

ベントレーコール
Tel.0120-97-7797
https://www.bentleymotors.jp/

                      
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