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2022年7月28日
MINIの未来を提示するBEVクロスオーバーコンセプト「コンセプト エースマン」を世界初披露|MINI
MINI Concept Aceman|MINI コンセプト エースマン
MINIの未来を提示するBEVクロスオーバーコンセプト「コンセプト エースマン」を世界初披露
MINIは、新しいデザインをアナウンスするBEVコンセプトとして、「コンセプト エースマン」を発表した。2022年8月23日にドイツ・ケルンで開幕する「ゲームズコム」で一般公開される。
Text by YANAKA Tomomi
グリル表面にLEDを配し、人が近づくと音と光でアピール
MINIがプレミアム・スモール・コンパクト・セグメント向けの車両コンセプトを発表した。「コンセプトエースマン」は、クロスオーバータイプのBEVであり、新たなデザイン言語「カリスマティック・シンプリティ」をまとったコンセプトモデル。新しいデジタル体験やインテリア体験、レザーやクロームのエレメントをまったく使用しないなど、個性あふれるモデルが提示された。
エクステリアは、ハッチバックタイプのMINIとMINIクロスオーバーを融合したスタイルが特徴で、全長4,050×全幅1,990×全高1,590mmのボディは、ショートオーバーハングの機能的な2ボックスデザインにより最小限の面積で、乗員と荷物のために最大限のスペースを創出。4つのドアと大きなトランクリッドが備わり、車内では5人が座ることが可能だ。
ボディとガラスは、面一になっているため、空力特性が最大限に引き出されると同時に、これまでのMINIにあったエッジ周りのクロームトリムも完全に排除。ヘッドライトも従来の丸型から独自の輪郭を持つようになり、個性的なデザインが示された。
グリル表面にはマトリクスLEDユニットにより、ユニオンジャックの図柄が表示さえるほか、グリルエレメントの周囲が光り、右ヘッドランプのLEDがウィンクすることも。さらにセンサーを用いたアニメーションも用意され、人が近づくと車両前方の光の雲が近づくにつれ明るくなり、クルマが近づいていることをアピール。車外のスピーカーからは音楽がクルマとユーザーとの距離に連動したインタラクティブなサウンドを流すという。
このエクステリアをより表情豊かにしているのは、カラフルなボディカラー。ルーフのスタイリッシュなコントラストカラーにより、若々しく生き生きとした性格が強調され、光や角度により明暗が変化するアイシー・サングロー・グリーンのボディ塗装、さらにはネオングリーンを配することで奥行も生み出された。
室内でもクロームとレザーは徹底的に排除され、デジタル化により最小限の操作で済むようミニマルでありながら、上質な素材と親しみやすいカラーを組み合わせたものに。表面に柔らかなニット織物を用いることで、インテリアは現代的かつ家庭的な雰囲気が作り出されると同時に、グラフィカルな映像やサウンドも楽しめる、丸形の有機ELディスプレイが未来的なアクセントとなった。